『公研』2017年7月号「interview」 糸谷 哲郎・将棋棋士 ※段位や経歴等は掲載当時のものです。 大阪大学大学院で哲学を学んだ異色の棋士がいる。 将棋はどのようにして強くなるのだろうか? 哲学と将棋はどのように関連しているのだろうか? 頭のなかを覗いてみる。 棋譜を「眺める」 ──この春に大阪大学大学院の文学研究科を修了されましたが、一日のうちで将棋に割く時間は増えましたか。 糸谷 あまり変わらないですね。さすがに最後の学期は研究に追われましたが、大学院時代も休学したりして、将棋に時間を割かれることが多かったんです。ただ、私は四六時中将棋のことばかりを考えている「将棋の虫」タイプではないですね。読書や将棋以外のことを思考する時間も大切にしています。一つのことに時間をひたすら掛けるよりも効率的であることを重視しています。 ──よく「棋譜を読んで勉強する」と言われますが、どのよう
脱構築研究会主催・ハイデガー研究会共催/デリダ『ハイデガー 存在の問いと歴史』(白水社、2020年)合評会
目次 ハイデガー研究会・日本アーレント研究会共催企画「「世界」と市民性――ヴィラのアーレント解釈を吟味する」 青木崇「ハイデガー研究会・日本アーレント研究会共催企画「「世界」と市民性――ヴィラのアーレント解釈を吟味する」開催にあたって」(1–2) 青木崇「アレントとハイデガー、もう一度――「複数性」論の再考――」(3–21) 百木漠「D. ヴィラによる闘技主義的アーレント解釈——アーレント活動論の非個人的次元」(22–34) 合評会「峰尾公也著『ハイデガーと時間性の哲学――根源・派生・媒介』」報告 金成祐人「峰尾公也著『ハイデガーと時間性の哲学――根源・派生・媒介』合評会について」(35–36) 森一郎「世界時間、等根源性をめぐって 峰尾公也著『ハイデガーと時間性の哲学——根源・派生・媒介』合評会のために」(37–45) 渡名喜庸哲「基礎存在論は(どの意味で)基礎的か——ハイデ
技術との自由なかかわり 和歌山県立医科大学教養部紀要第29号、2000年3月、1〜15頁 0.はじめに [0-1] 1999年10月16日および17日の二日間にわたり、大阪大学吹田キャンパスにおいて日本倫理学会第50回大会が開催された。本稿は、その二日目に行われた共通課題報告「20世紀 −倫理学への問い」のセッションD「科学技術と倫理学」で筆者が行った報告「技術との自由なかかわり」である。 [0-2] セッション・パートナーは東京理科大学教授の清水正之氏であった。清水氏は「『形而上』の知と『形而下』の知のゆくえ」という題名で報告を行われた。 [0-3] 今回の紀要掲載にあたって、論旨は改変していないが、文末表現などをあらためた。 [0-4] 本稿には多量の注が付されているが、口頭発表でこれを述べることはかなわないので、大会会場においては本文を読み上げるにとどめた。しかし、本稿とほぼ
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