先日、松尾大社を訪れました。 洛西にある松尾大社は、平安京ができる前からこのあたりに勢力を伸ばした、渡来人の秦氏(はたし)ゆかりの神社です。同じ秦氏ゆかりの神社が、赤い千本鳥居で知られる伏見稲荷大社です。創建されたのは松尾大社が701年、伏見稲荷大社が711年とほぼ同時期でもあります。松尾大社は平安京ができて後は「松尾の猛霊(もうりょう)」と称され、王城鎮護、すなわち都を守る神社として篤い信仰を集めてきました。現在は、酒の神としても知られています。 先日、境内を訪れると、新型コロナウイルスへの対策のため、亀や鯉の像が撫でられなくなっていました。昨年からこうした姿のようです。また、手水も亀の口から水が出ていましたが、口に管が入り、水が分配されていました。いつもとは違う光景ながら、地元と思しき方がちらほらと参拝に来られていました。そろそろ松尾大社の春のお祭りも気になりますが、なんとか感染拡大が