現代は、経済が発達し、様々な物やサービスを利用できるようになりました。 世の中に多くの商売が生まれるほど、我々の生活は便利になっていきます。 一方で、経済が発達すると、多くのお金を儲けようとあくどい商売をする人も増えてきます。 あくどい商売をする人がいるのは、現代に限った話ではなく、江戸時代以前にも同じような問題はありました。 江戸時代に商売についての道徳を説いたのが石田梅岩。 資本主義が発達していなかった江戸時代に彼は、その重要性を説いていたというのですから驚きです。 錦市場の近くに残る石田梅巌邸址の石碑 石田梅岩は、貞享2年(1685年)に丹波国(京都府亀岡市)に産まれました。 8歳で京都の商家黒柳家に丁稚奉公に出て、大人になってから石門心学(せきもんしんがく)と呼ばれる哲学を生み出します。 彼の教えは、精神を鍛えて利己主義に走らないようにするというもの。 お金を儲けられるなら、他人の