小説家の村上龍氏が新作『歌うクジラ』をiPad向け電子書籍アプリとしてリリースする。出版社を経由しない直接配信で、価格は1500円。活字だけでなく映像や音楽も盛り込まれる。音楽は坂本龍一氏が担当する。 『歌うクジラ』は講談社の文芸誌「群像」に掲載されていた作品で、22世紀の近未来を舞台にした冒険小説。アプリ版には坂本龍一氏が作曲する音楽やイメージ映像や追加され、既存の電子書籍の枠に収まらない作品になりそう。1500円は一般的な電子書籍と比べるとかなり高めだが、村上龍+坂本龍一というビッグネーム2人のコラボ作品であることを考えれば妥当なところか。アプリとは別に紙の書籍も講談社より刊行される予定。 ・村上龍氏がiPadで長編小説 映像・音楽付き「紙」に先行