台北中心部の古いオフィスビル。台湾の頼清徳副総統は座ってタピオカティーを楽しもうとしていた。だが、甘いもの好きで知られる元腎臓内科医の頼氏には砂糖が足りないのではないかと、彼を取り巻く大学生らはからかった。 台本なしの瞬間だ。細心の注意を払いながら相手に不快感を与えない。台湾史上最も分断された選挙の一つとなる様相を呈している来年1月の総統選に向け、頼氏は現状維持路線の高圧的ではない候補と受け止められるよう懸命に努力している。物腰が柔らかくハンサムで若々しい顔立ちだ。 頼氏が当選すれば、台湾ではあと4年間、平和と繁栄が続くか、あるいは野党の政治家が主張するように「地獄への扉を開く」戦争が始まるかもしれない。 一般的には台湾として知られるここ「中華民国」を巡り、米国と中国は想像を絶する破壊的な戦争が起きる可能性を熟慮している。総統選まであと5カ月となった現在、頼氏の支持率は40%弱と、浮き沈み
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