◇県内からは安全対策求める声 「核燃サイクル反対」「工事を再開するな」 6月17日、大間原発隣の民有地から大間町役場まで約2キロの道のりを、垂れ幕やのぼりを掲げた約200人のデモ隊が練り歩いた。町内では初の本格的な反原発デモだ。 参加者の多くは、北海道函館市で建設差し止めの訴訟を起こしている市民団体「大間原発訴訟の会」など町外の住民。木工店勤務の伝法(でんぽう)義信さん(43)は、参加した数少ない町民の一人だ。 6年前に東京からUターンした伝法さん。原子力船むつの放射線漏れ事故やチェルノブイリ原発事故のイメージが、ずっと心の隅にあった。福島第1原発事故で「原発は怖い」とはっきり感じるようになった。同級生などにも呼びかけているが「原発の工事が始まってもらわないと、仕事に影響する」と、反応は今一つ。しかし、伝法さんは確信している。「みんな怖いものは怖い。原発に関わる仕事の人が多いから声に出せな