今回商業運転を開始した「大沼太陽光発電所」(北海道七飯町)は、休地約3万6000平方メートルを利用して、出力約1.8メガワット(DC)のメガソーラーである。年間発電量は一般家庭約600世帯の年間使用電力量に相当する約191万キロワット時を見込む。発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用し北海道電力へ売電する(図1)。 同発電所は富士製作所が当地で計画を進めていたものに対し、自然電力による資金調達支援によりプロジェクトファイナンスによる調達を実現、事業化へとつながったプロジェクトである。事業主は大沼太陽光発電合同会社で、EPC(設計・調達・建設)は、当初の計画通り、北弘電社(札幌市)が担当した。発電所のO&M(運営・保守)は、自然電力グループのjuwi(ユーイ)自然電力オペレーション(東京都文京区)が提供している。 自然電力は、2011年の会社設立以来、グループ全体で約70