北海道のスルメイカ漁が6月1日に解禁されるのを前に専門家がことしの漁を予測する発表会が函館市で開かれました。 発表会の会場には、イカを扱う食品加工業者や飲食店のほか小売店や金融機関の融資担当者など、当初の定員のおよそ倍、300人近くが集まりました。 去年の歴史的な不漁を受けて、地域経済を支えるイカ漁の動向に、かつてないほど注目が集まっています。 30日は、水産分野の5人の研究者が、さまざまなデータをもとにことしの漁の予測を発表しました。 北海道沖にやってくるスルメイカには2つのルートがあります。 日本海で生まれて夏に向けて北上する群れと、それより遅れて東シナ海で生まれ、秋にやってくる群れです。 このうち日本海については、「去年よりは回復しているが、2001年以降では低い水準」という現地調査の結果が発表されました。 一方、太平洋側の群れについて、国内のイカ研究の第一人者、函館頭足類科学研究所