■[Learning] 1 を教えるための1000の背景 字を教えるのか。書道を教えるのか。 「お手本を置いてください。そのうえに紙を置くと,下のお手本が透けて見えます。なぞって書きましょう。超簡単! 便利! あなたも上手な字が書ける」 字の形を教えたいならそれもいい。でも書道を教えようとしたら,こんなことはしない。「字を教える」というだけのことをとっても,書道を深く知る人とそうでない人は,教え方が違ってくるだろう。どこへ向かおうとしているのか,どこへ向かわせようとしているのかが違う。 「この方法には注意が必要です。墨を付けすぎるとお手本が汚れます。正確になぞろうとすると筆の勢いが止まってしまいます。偉い先生が見るとなぞったことがばれますから注意しましょう」などとやり出したら,もうどうしようもない。 閉じこめるのか。旅立たせるのか。 「このページ,これからも参考にしたいんです」 「なら転載