音楽が鳥肌を引き起こす仕組みが解明されました。 11月3日に『Frontiers in Neuroscience』に掲載された論文によれば、音楽に由来するゾクゾク感を感じているとき、特定の脳波出力(電力)が増加すると共に、脳を気持ちよくさせるドーパミンなどの快楽物質の分泌がされるとのこと。 どうやら音楽で感じるゾクゾク感は、脳を電気的にも物質的にも人を元気にするようです。 しかし音楽が快楽をもたらすという事実は、実は生物学的には「あってはならないこと」なのです。 ドーパミンなどを分泌する報酬系は「食事」「睡眠」「生殖行為」など生物学的な欲求を達成した「ご褒美」として快楽を与える脳の仕組みであり、本来の役割は生物の生存能力を向上させることにあります。 しかし、食事や睡眠とは異なり、音楽には明白な生物学的な利益がありません。 それなのに、私たちの脳はどうして音楽に対して報酬系を作動させ、快楽と