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ブックマーク / nazology.net (26)

  • 音楽が「ゾクゾク感」と「鳥肌」をもたらす仕組みを解明!なぜ人類には音楽が必要なのか - ナゾロジー

    音楽が鳥肌を引き起こす仕組みが解明されました。 11月3日に『Frontiers in Neuroscience』に掲載された論文によれば、音楽に由来するゾクゾク感を感じているとき、特定の脳波出力(電力)が増加すると共に、脳を気持ちよくさせるドーパミンなどの快楽物質の分泌がされるとのこと。 どうやら音楽で感じるゾクゾク感は、脳を電気的にも物質的にも人を元気にするようです。 しかし音楽が快楽をもたらすという事実は、実は生物学的には「あってはならないこと」なのです。 ドーパミンなどを分泌する報酬系は「事」「睡眠」「生殖行為」など生物学的な欲求を達成した「ご褒美」として快楽を与える脳の仕組みであり、来の役割は生物の生存能力を向上させることにあります。 しかし、事や睡眠とは異なり、音楽には明白な生物学的な利益がありません。 それなのに、私たちの脳はどうして音楽に対して報酬系を作動させ、快楽と

    音楽が「ゾクゾク感」と「鳥肌」をもたらす仕組みを解明!なぜ人類には音楽が必要なのか - ナゾロジー
  • 核廃棄物をリサイクルした「核ダイヤモンド電池」は3万年も駆動すると発表される - ナゾロジー

    充電なしに3万年も駆動する夢の電池が開発されるかもしれません。 NDB社の発表によると、ローレンスリバモア国立研究所とケンブリッジ大学の2つの研究所が、無充電で半永久的に稼働する核ダイヤモンド電池の概念実証を完了したようです。 核ダイヤモンド電池は核廃棄物である放射性炭素(以下、炭素14)をダイヤモンドに変換することで作られます。 ダイヤモンドに変換された炭素14は、放射線を発しながら崩壊する過程で、電子も放出。この炭素14の崩壊がもたらす放射線の半減期は5730年で、これはすなわち、電子の放出も5730年以上(完全に出し切るまでには数万年)続くことを意味します。 現在はまだ試作品の状態ですが、半減期に放出される電子を利用すればスマートフォン(小型電池)の場合は9年、電気自動車(大型電池)なら90年、ペースメーカーなどの小型アプリケーションの場合は最大で28000年間、充電なしでの使用が可

    核廃棄物をリサイクルした「核ダイヤモンド電池」は3万年も駆動すると発表される - ナゾロジー
  • 最強生物「クマムシ」は、DNAに電気シールドを張って放射線を遮断すると判明 - ナゾロジー

    クマムシは地球上で最強の耐性を持つことが知られています。 絶対零度に近いマイナス272℃から水の沸点を上回る150℃までの温度を生き延び、極度の脱水状態であっても細胞質をガラス化することで細胞の形を保ちます。 また高線量の放射線にも耐えて、宇宙空間で10日間も生き延びたことがあります。 現在知られている地球のどの多細胞生命も、クマムシに匹敵する耐性を持ち合わせていません。 今回、そんな無敵生物クマムシの耐性の秘密に迫る研究が行われ、驚きの生態が明らかにされました。 ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用ににすること。

    最強生物「クマムシ」は、DNAに電気シールドを張って放射線を遮断すると判明 - ナゾロジー
  • 米国で新型コロナウィルス対策の「お出かけリスクチャート」が作られる。 個人が正しくリスク管理することが大切 - ナゾロジー

    コロナウィルスが怖いから不要不急の外出は控えよう、と考えている人は多いでしょう。 しかし、生活を続ける限り外出する用事は何かしら発生してしまいます。 そんなとき、どんな外出だったら安全なのでしょうか? もしくはどこへ出かけることは避けるべきなのでしょうか? ほとんどの人はそうしたリスクを理解していると思いますが、あまり気にしていない人、怯えるあまり散歩なども避けてしまう人もいるでしょう。 散発的な情報を見ているだけだと、どうにもリスク管理は曖昧になってしまいます。 そこで、米国の公衆衛生の専門家たちがパンデミック中の活動について、危険度の指標となるチャートを作成しました。 ある程度の基準が示されれば、これまでより安心して行動できるようになるでしょう。 基準がない不安「レストランでの事は平気なの?」「テニスならやってもいいの?」「ゴルフは?」 米国アリゾナの疫学者Saskia Popesc

    米国で新型コロナウィルス対策の「お出かけリスクチャート」が作られる。 個人が正しくリスク管理することが大切 - ナゾロジー
  • 「事象の地平面」を持たない新たなブラックホールの姿が理論的に導かれる。 情報問題も解決可能 - ナゾロジー

    内部構造のある「事象の地平面」を持たない新しいブラックホールの姿が理論的に導かれたブラックホールは強重力で、物質が取る高密度の新たな相と捉えることができるこれまで謎の多かったブラックホールの保持する情報量も、従来の予想と整合的に計算できる ブラックホールというと、なんでも吸い込む宇宙に空いた穴のようなものを想像する人が多いでしょう。 これまでイメージされてきたブラックホールは、まさに穴の様な存在で、「事象の地平面」という重力の滝壺みたいな領域に落ちてしまうと、光さえ脱出できなくなると言われていました。 このため、内部がどのようになっているかは一切わかりません。 しかし、理化学研究所と京都大学の研究者による共同研究チームは、ブラックホールの内部を論理的に記述した新しいブラックホールのイメージを発表しました。 新しいイメージでは、ブラックホールが「事象の地平面」を持たない高密度の物体であるとさ

    「事象の地平面」を持たない新たなブラックホールの姿が理論的に導かれる。 情報問題も解決可能 - ナゾロジー
  • 悪夢を見るのは”脳の再生”が原因だと判明 - ナゾロジー

    記憶を司る海馬では、大人でも少数ながら毎日神経細胞が再生されている新たな研究は動物実験で、睡眠中に新生ニューロンの活動を観察することに世界で初めて成功怖い体験で活動した新生ニューロンは、睡眠中に再活動していることを発見した ヒトにとって恐ろしい病気の1つが、アルツハイマー病やパーキンソン病など脳に関する疾患です。 また年をとってくると脳卒中も怖い病気の1つです。 こうした疾患の恐ろしいところは脳の神経細胞が基的に失われると二度と再生しないという特徴にあります。 ヒトの体内の細胞は、その多くが毎日再生しています。そのため普通のケガなら数日で治癒します。しかし、脳に関してはそれができないため、脳疾患の治癒を難しいものにしているのです。 しかし、最近の研究では、記憶に関わる海馬では成長期を過ぎた大人でも、ごく少数ながら神経細胞(ニューロン)が毎日再生していることがわかってきました。 この大人の

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  • 最古の寄生虫が発見される! 寄生虫っていつから存在するの? - ナゾロジー

    寄生虫は現代ではありふれた存在ですが、この不思議な嫌生物は一体いつから存在しているのでしょうか? 古生物学の研究では、寄生という関係性を見出すことが困難なために、この寄生虫の発見や進化の様子は、思ったよりも進んでいません。 1500万年前の琥珀からマダニが見つかったり、羽毛恐竜の化石からシラミの痕跡が見つかるなど、現代にも生息している寄生虫が発見されることはありますが、古代にだけ存在した寄生虫は発見がかなり難しいのです。 そんな中、今回ははっきりと寄生虫と断定できる化石が発見されました。それはなんと5億年以上前のものです。 これは今まで発見された中でも最古の寄生虫です。一体、5億年前にはどんな寄生虫がいたのでしょうか。 やっかいな寄生虫の特定寄生とは一般的に、ある生物が宿主となる別の生物を利用することで「栄養などを収奪して生命を維持する継続的な関係」と定義されています。 ここには共生も含ま

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  • たった1日で動物の身体を「透明化」する技術が登場! 細胞や神経系が丸見えに  - ナゾロジー

    これまで、内部構造を把握するために多くの生物が「解剖」されてきました。 しかし、「解剖」には限界があります。特に複雑な細胞や神経系を把握するためのプロセスは難しく、時間がかかる上に失敗のリスクが大きかったのです。 ウィーン大学・分子生物学研究センターである「Max Perutz Labs」のフロリアン・レイブル博士らは、解剖なしでも生物構造を細部まで観察する方法「ディープ・クリア(DEEP-Clear)」を開発しました。 この方法により様々な生物を透明化し、中枢神経系などの分析が難しい部位の構造を把握できます。 新透明化技術「ディープ・クリア」色素除去と組織透明化により、イカの神経系の3D画構成が可能になる/Credit:TU Wien / Max Perutz Labsこれまでにも、生物の透明化技術はいくつか検討・開発されてきました。 しかし、それらの透明化技術は組織に存在する様々な色素

    たった1日で動物の身体を「透明化」する技術が登場! 細胞や神経系が丸見えに  - ナゾロジー
  • 関東人と関西人は遺伝子から違う?日本人は8つの遺伝的グループに分かれているという研究 - ナゾロジー

    これまでの研究によって、人種間の遺伝子には少なくない違いがあることが明らかになってきました。 熱さへの耐性、寒さへの耐性、渇きへの耐性、低酸素環境への耐性など、様々です。 医薬品の効き目などもその一つであり、人種によってかなり効果が異なることが明らかになりつつあります。 しかし最近の研究により、同じ国に住む同じ民族でも、地域によって薬の効き目などが異なることがわかってきました。 そのような地域差は文化に由来するものだと考えられてきましたが、十分な科学的根拠は存在しませんでした。 そのため今回、日人の研究者によって国内における、大規模な地域間の遺伝子の差が調べられることになりました。 予想が正しければ、地域間の遺伝子差は(人種程ではないにしても)身体的な差にも大きく影響しているはずです。 ただ地域差は人種差に比べて違いがわずかであり、これまでのような人間の認識力だけでは区別できません。分析

    関東人と関西人は遺伝子から違う?日本人は8つの遺伝的グループに分かれているという研究 - ナゾロジー
  • 「温かさを感じる神経細胞は存在しない」という衝撃的な事実が判明 - ナゾロジー

    温かさを感じる神経は存在しない存在するのは、どれだけ冷たいかを感じる神経と、火傷レベルの熱を感知する神経だった対になる感覚を片方の神経に任せることは理にかなっている 古くから、人間の手足が寒暖を感じるのは、温かさを感じる神経と冷たさを感じる神経の2つがあるからだと信じられてきました。 近年の研究でもこの説は支持されていましたが、一部の研究者はこの平穏な結果に不満でした。 というのも、手足における冷たさを感じる神経の感度があまりにも強すぎて、温かさを感じる神経をほぼ圧倒していたからです。 保守的な研究者はそれでも、氷河期を何度も経験した哺乳類にとって、冷たさを感じる神経が優勢なのは仕方がない、と考えていました。 しかし今回、前衛的なドイツの研究者たちによって「手足では、冷たさを感じる神経が優勢なのではなく、そもそも冷たさを感じる神経しか存在しない」とする研究結果が提示されました。 実験結果が

    「温かさを感じる神経細胞は存在しない」という衝撃的な事実が判明 - ナゾロジー
  • 天の川銀河の高精度な「新しい地図」作成が実現! - ナゾロジー

    天の川銀河の新しい地図が提出された複数の電波望遠鏡を使用することにより、天の川銀河の天体を正確に把握できるようになった「新しい地図」によると、天の川銀河には対照的な4の螺旋と1つの独立した短い螺旋がある 地球は太陽を中心とした太陽系の中にあります。そして、この太陽系はさらに大きな天の川銀河の中にあります。 ほとんどの人は、渦巻状の天の川銀河のイメージ図を見たことがあるでしょう。 しかし、その天の川銀河は想像にすぎず、実際には、中心から渦巻いている螺旋(渦状腕)の数や、天の川銀河内の太陽系の位置は正確に分かっていません。 しかし今回、最近の高解像度の調査によって、より正確性な情報が加えられ、天の川銀河の最新地図が提出されました。 ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのマーク・J・リード氏と中国南京大学天文学教授であるシン・ウー・ジェン氏が、天の川銀河に関する最新の情報を報告したのです

    天の川銀河の高精度な「新しい地図」作成が実現! - ナゾロジー
  • 触れた物を黄金に変える「ミダス王」の死の真相を記した石碑が発見される - ナゾロジー

    ミダス王を倒した「失われた王国」の正体とは?石碑が発見されたのは、昨年のことです。 地元に住む農家の男性から、「古墳近くの運河で、意味不明の文字が彫られた石碑を見つけた」との報告がありました。 それを受け、シカゴ大学の考古学研究チームが現場に行ってみると、石碑は半分ほど水に浸かった状態にありました。 コンヤ平原から見た古墳/Credit: Photo courtesy of James Osborne石碑を引き上げ後、詳しく分析してみると、記載された文字は古代アナトリア地方で使われた「ルウィ語」と特定されました。 ルウィ語はインド・ヨーロッパ語族の一つで、紀元前16世紀〜紀元前7世紀までの資料が見つかっています。主に「楔形文字」とアナトリアの「象形文字」を組み合わせて使われていました。 以前、別の遺跡で発見された「ルウィ語」を示す石碑/Credit: Oriental Institute

    触れた物を黄金に変える「ミダス王」の死の真相を記した石碑が発見される - ナゾロジー
  • 「暗黒エネルギーは存在しない」ことを示す新説が登場 - ナゾロジー

    宇宙は加速膨張しており、その原因は検出できない暗黒エネルギーと言われているこれは宇宙のどの位置でも光度が一定になるという天体Ⅰa型超新星の観測から明らかとなった今回の研究はⅠa型超新星が常に一定という理論を否定しており、そのため暗黒エネルギーも否定されるという 暗黒エネルギーとは、宇宙の加速膨張の原因なっていると考えられている未知のエネルギーのことです。 宇宙の加速膨張を提唱した研究者たちは、ノーベル物理学賞を受賞。今では多くの天文学者たちが、まったく検出できない謎の暗黒エネルギーを特定しようと研究を行っています。 しかし、暗黒エネルギーはあまりに謎が多いので、それを探すより否定する材料を探している科学者も多く存在します。 今回発表された研究では、宇宙の加速膨張を支持する観測自体に問題があると指摘しています。 暗黒エネルギーに関する議論を行う以前に、そもそも宇宙が加速膨張しているという問題

    「暗黒エネルギーは存在しない」ことを示す新説が登場 - ナゾロジー
  • 天才数学者が二次方程式の簡単な解き方を考案! - ナゾロジー

    【編集注 12.29 18:00】 記事の内容に一部不明瞭な点があるとご指摘をいただきましため、内容を精査し、後日改めて訂正記事を公開いたします。 数学が好きな人も嫌いな人も2次方程式を習ったことでしょう。2次方程式を解くための方法は、「解の公式」や「解と係数の関係」など、世界中の人々が学んできました。 しかし最近、数学者ポーシェン・ロー氏が二次方程式の違った解き方を考案。歴史的に見れば決して「新しい」わけではありませんが、2次方程式に苦手意識のある人にとっては、その理解について新しい視点をもたらしてくれるかもしれません。 研究論文の詳細は「arXiv」で公開されました。

    天才数学者が二次方程式の簡単な解き方を考案! - ナゾロジー
    fujimon76
    fujimon76 2019/12/30
  • 月がもう一つ増える!?ベテルギウスが超新星爆発の前兆か - ナゾロジー

    ペンシルバニア州ビラノバ大学の天文学チームが、12月のはじめ、ベテルギウスが観測史上もっとも暗くなっているという報告を行いました。 暗くなったらなんかあんの? と思う人もいるかもしれませんが、恒星が暗くなるのは死の前兆に見られる現象です。 そのため今回の報告は「いよいよベテルギウスが最後の瞬間を迎えようとしているのでは?」と各所で話題になっているのです。 重い星が死んだ場合、超新星爆発という大規模な爆発現象を起こします。ベテルギウスは宇宙の中ではかなり地球に近い場所に存在する星のため、もし彼が超新星爆発を起こした場合、真昼でも地球から観測できるくらいの光を放つと考えられています。 そんなビッグイベントが、もしかしたら近々観測できるかもしれないのです。 ベテルギウスってどんな星?ベテルギウスは肉眼でも見えるほど明るい星で、もっとも見つけやすい冬の星座オリオン座の右上で赤く輝いているのがベテル

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  • 100個の星が宇宙から突然消えていた!新たな天体現象か「宇宙人」の仕業か? - ナゾロジー

    天体観測の記録の不一致を調査していた研究チームが、短期間に消失している星を100以上発見した天体の消失で通常見つかる超新星爆発などの痕跡がなく、消失した理由が現在不明未知の天文現象か、地球外知的生命体の痕跡である可能性がある 空で突然消える光源を見つけたら、多くの人が「UFOだ!」と思うかもしれません。 今回、古い観測記録と新しい観測記録の比較調査を行っていた天文学チームが、はるか遠い宇宙で、いつの間にか消えていた謎の光源を100個以上発見したと報告しています。 研究チームは、新旧の観測記録を調査する中で、15万近い天体について観測記録の不一致を発見しました。その多くは観測のミスによる可能性が高かったと言いますが、現在100個近くの非常に赤い星が未知の理由で消えているというのです。 研究チームは現在のところ、これらの天体が突然消失した理由を説明できる現象の痕跡は発見できておらず、地球外知的

    100個の星が宇宙から突然消えていた!新たな天体現象か「宇宙人」の仕業か? - ナゾロジー
  • 「量子のゆらぎ」によって真空中でも熱が伝わると判明 - ナゾロジー

    熱は原子や分子の運動エネルギーであるため、基的に音と同様に真空中は伝わらない新しい研究は、ナノスケールの真空の隙間では量子のゆらぎによって熱が伝わることを証明した熱放射以外の真空中の熱伝達は、ナノテクノロジーの分野で部品の設計などに影響を与える可能性がある 温度、熱というものの正体は原子や分子の持つ運動エネルギーです。夏が暑いのは空気中の分子が高い運動エネルギーを持っていて、肌にバンバンぶつかってエネルギーを伝えてくるためです。 そのため、通常、真空中には熱が伝わりません。あるとしたら物体の電磁放射(熱放射)による熱の伝達ですが、この効果は非常にわずかです。 魔法瓶が暖かいお茶や冷たい氷水をそのままの温度で保存しておけるのは、この原理を利用して容器の内側を真空の層で囲んでいるためです。 しかし、こんな基的な古典力学の原理さえ、量子力学の世界では無視されることが新たな研究によって示されま

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  • 宇宙は丸かった!? 「宇宙平坦説」を逆転する研究が発表される - ナゾロジー

    新たな研究で、「宇宙は果てのある球体ではなく、果ての存在しないループした球体である」という説が浮上ビッグバンの残光である「宇宙マイクロ波背景放射」が曲がっていたことが根拠の一つ 天動説が地動説に変わったり、宇宙は常に存在するもの(定常宇宙論)と思えば、無から生まれたという「ビッグバン仮説」が現れたり… 天文学では「逆こそ真なり」という事態がたびたび起こります。 そして今回も、宇宙の定説に関するコペルニクス的転回が起こるかもしれません。 というのも、新たな研究により、「宇宙は単純な三次元の球体なのではなく、端が存在しない四次元上の球体である可能性が高い」と示唆されたのです。 しかも、発表を行なったマンチェスター大学(英)の研究主任エレオノラ・ディ・ヴァレンチーノ氏は「今回収集されたデータは、99.8%の正確性を持っている」と話しています。 研究の詳細は、11月4日付けで「Nature Ast

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  • 中性子星同士の衝突で重元素が誕生していることが初めて観測される - ナゾロジー

    宇宙には様々な元素が存在しますが、元々宇宙には水素しか存在していませんでした。 それ以外の重い元素は全て、元素同士の融合によって誕生しているのです。 もっとも代表的な例は、太陽などの恒星で行われる核融合反応です。太陽も水素を核融合してヘリウムを生み出すことで光り輝いています。 しかし、星の核融合で生成可能なのは鉄までです。それより重い元素は核融合反応では作り出すことができません。でも宇宙には鉄より重い元素は数多く存在しています。 星の核融合では作れないのに、重元素は一体どうやって生まれているのでしょう? これは宇宙の大きな謎の1つでした。 もっとも有力視されていたのは中性子同士の衝突による生成です。今回の研究は2017年に人類史上初めて観測された中性子星同士の衝突データを解析することで、この説が事実であることを確認したのです。 この論文は、デンマークのコペンハーゲン大学の天体物理学者Dar

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  • 天の川銀河の中心は、すでに人類も存在した300万年前に大爆発を起こしていた - ナゾロジー

    Point ■天の川銀河を挟み込む巨大なフェルミバブルの発生原因となる、300万年前に起こった大爆発の証拠を発見したという研究が発表された ■この衝撃は、およそ20万光年離れた大マゼラン雲から伸びる長いガスの尾「マゼラニックストリーム」にまで影響を与えている ■天の川銀河の中心は、これまで活動を終えた平穏な状態と考えられてきたが、今回の発見が事実ならば私達の銀河に対する理解に劇的な変化がもたらされるだろう 天の川銀河をはさみ込む巨大なガス球体「フェルミバブル」の謎 私達の属する天の川銀河には、その盤面を上下に挟み込むように、銀河直径と同じくらい巨大な泡構造が存在しています。 フェルミバブルと呼ばれるこの高エネルギーガスの領域は、位置的に考えて天の川銀河中心部から放射された何らかのエネルギーの残滓と考えられました。 しかしこれまでの天文学の認識では、天の川銀河の中心は既に活動を終えた平穏な状

    天の川銀河の中心は、すでに人類も存在した300万年前に大爆発を起こしていた - ナゾロジー