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ブックマーク / sonicbrew.blog55.fc2.com (32)

  • machineryの日々 危険な地方自治

    01« 1234567891011121314151617181920212223242526272829»03 というわけで、またぞろ政権交代が起きることになったそうですが、その陰では現政権党よりもさらに荒唐無稽な政策を掲げる維新な方々が躍進して、凋落した現政権党を超える議席を獲得する勢いとなっているようです。まあ、次期総理と目されている党首が維新な方々に近い思想をお持ちのようですので、今後の連立の枠組みがどうなるかは分かりませんが、それなりの影響力を持つのかもしれません。 そんな中で、ふと書店で目にとまったをとろうと思ったらコートの袖に引っかかって2冊落ちてしまい、どちらも体に目立つ折り目がついたので仕方がなく買ったが、思いのほかまともな内容だったので総選挙の日にメモ書きしておきます。というのは、当選当時全国最年少で政令指定都市の市長となった熊谷俊人氏の著書でして、先日取り上げた

    holyagammon
    holyagammon 2012/12/18
    "再分配に否定的で公務員バッシングが大好きな維新な方々が地方自治体の現場から支持を広げているわけで、その支持者には「意識の高い」方々が少なくないものと思われます"
  • machineryの日々 「絶対最強の公務員」なんているはずがない(追記あり)

    01« 1234567891011121314151617181920212223242526272829»03 前回エントリでも繰り返したことですが、拙ブログでは所属する組織や職業、さらに人格を標的とした批判は慎まなければならないと考えております。これは、ブログというネット空間だけのことではなく、現実の問題としても、そうした批判は「批判のための批判」にしかならず、ときには深刻な問題につながる可能性もある危険なものと考えるからです。 その一つの例として、すでにマンマークさんが取り上げられているとおり、被災地で復旧・復興支援に当たっていた公務員が自殺するという事態が発生しています。 「陸前高田市の応援職員自殺 盛岡市が派遣、遺書残す」(2012/08/24 11:37) 東日大震災の津波で大きな被害に遭った岩手県陸前高田市に派遣された盛岡市の男性職員(35)が7月下旬、「希望して被災地に行

  • machineryの日々 既得権益へのヘイトスピーチと陰謀論

    01« 1234567891011121314151617181920212223242526272829»03 隣国の指導者の死去という大ニュースの陰に隠れてしまいましたが、関西方面の自治体首長選挙で圧勝した弁護士さんが大阪市長として登庁されたそうです。法曹の割に労働法に疎いと思われるこの弁護士さんについては、hamachan先生のところなどでいろいろとおもしろ発言が取り上げられておりまして、相変わらず民間で適用される労働法制も理解せずに俺様解釈のコームイン人事労務管理構想を披瀝されているようです。だいぶ前の記事になってしまいましたが、拙ブログでも議論させていただいたことのある非国民通信さんのところで、この弁護士さんについて大変重要な指摘がされていました。 原発事故後、一夜にして電力会社が憎悪の対象となり「既得権者」に組み入れられてしまったことからもわかるように、何らかの転機があれば「あ

  • machineryの日々 「増税」なんてなかった

    01« 1234567891011121314151617181920212223242526272829»03 前回エントリで取り上げた雇用関係以外にも、個別の政策分野はそれぞれの立場からの評価があると思いますが、それらすべての政策を実現するための財源については、相変わらず増税か反増税かという単純な議論が繰り広げられています。誰からとるか、いくらとるかも大事ですが、それを誰に配分するのか、現金・現物をどれだけ配分するのかも同じくらい大事です。増税か反増税かで議論する方々の視界からは後者の論点がすっぽり抜け落ちているようで、まあ、おそらく後者の論点を言い出したら、国民負担率が先進国でも最低水準にあって、先進国並みの所得再分配が行われていない実態を正面から論じなければなりませんから、その点には言及したくてもできないのでしょうね。 実をいえば、私自身も以前は単純に考えていたんですが、橋内閣で

  • machineryの日々 地域の実情とは

    01« 1234567891011121314151617181920212223242526272829»03 ほぼ1か月ブランクが空いてしまいました。某所からご依頼を受けた件でしばらく手が回りませんでした(期限を過ぎてしまい申し訳ございませんでした>某所の皆様)が、やっとそちらも形ができましたので、ぼちぼち再開していきたいと思います。 震災から2か月が過ぎ、多くの被災地はすでに緊急の段階から復興へ向けた具体策を実行する段階に移行していると思います。ただ、津波の被害が臨海部に限られて市街地が機能しているところでは、全体としてみれば通常の生活が戻っているといえるものの、被災された方は未だに避難所生活を余儀なくされており、そのコントラストが微妙な雰囲気となっているところもあります。もちろん、役場をはじめ市街地そのものが被災したところでは多くの方が避難生活を送っており、生活再建などはまだ先の話

  • machineryの日々 焼け野原に何を期待するのか?

    01« 1234567891011121314151617181920212223242526272829»03 やっと最近落ち着いてきましたので、ボチボチと更新していきたいと思います。といっても、あまりに間が開きすぎて、しかもこの間いろいろとありましたので、何を書いたらいいのか迷うところですが、とりあえず当座の話題はこれですね。 【河合雅司の「ちょっと待った!」】小沢氏の罠? 社会保障費の交付金化 (2/4ページ) 2010.9.4 12:00(産経ニュース) 小沢氏は「市町村にお金と権限を任せて、それぞれの市町村で老人医療はどうする、介護はどうするというような知恵を出して、お金を有効に使い、自分たちのふるさとを作り上げていくのが、将来、いいと思う」とも語った。地方自治体の創意工夫の余地を広げれば、やる気のある市町村では、社会保障費の効率的運営につながる可能性もあると言いたいようだ。 そ

  • machineryの日々 ナショナルミニマムを巡る利害調整

    01« 1234567891011121314151617181920212223242526272829»03 ここ最近のエントリをまとめてみようかと思いつつなかなか時間がとれなかったんですが、とりあえずのメモということで書いておきます。 チホーブンケンがナショナルミニマムの削減に直結するということはそちらこちらで認識され始めているように思いますが、先々週のナショナルミニマム研究会で湯浅誠氏がプレゼンをされたようで、(資料上の)4ページ目と5ページ目の対比がおもしろいですね。 ・住民により近い地方自治体のほうが、住民のニーズをきめ細かく把握している ・不要不急の規制が多すぎる ・規制は既得権益保持のための方便 ・責任だけ押し付けられ、財源はついてこない 国(中央政府)は信頼できない ← 支持=不信感の裏返し ・国(中央政府)よりも地方自治体(地方政府)のほうがマシという根拠はあるのか?

    holyagammon
    holyagammon 2010/03/16
    "複雑な利害関係の渦中に飛び込んで、自らそれを調整してより効果的な施策を作り上げるということではなく、ただ単に目の前の悲惨な事態への対処に専念して、たまにデモをしたりして外から批判すること"
  • machineryの日々 ナショナルミニマム削減論としてのチホーブンケン

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 最近労働ブログの様相を呈している拙ブログですが、久しぶりにチホーブンケンネタなど書いてみます(といっても、だいぶ前のhamachan先生のエントリからの孫引きで、しかも国公一般という国家公務員の労働組合の方のブログなので、結局労働つながりではありますが)。今回登場していただくのは、拙ブログでもねちねちと取り上げさせていただいている湯浅誠内閣府参与です。 しかし、いまナショナルミニマム(政府がすべての国民に保障する最低限度の生活水準)は、「地域主権」「地方分権」という流れの中で、軽視されています。最近では、地方自治体の仕事の内容や方法を国が定める「義務づけ」をはずすという流れの中で、保育所の最低基準を無くそうとする動きなどが出ています。 民主党の政策の中で、いちばん違和感

  • machineryの日々 利害調整の信頼感

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 月末ということで今月の朝生を見てみたら、間先生が出てましたね。前回出演したのを見たのは3年以上前で、その当時は経済財政諮問会議の民間議員としてご活躍中でして、拙ブログではかなり辛口のコメントをしてしまいましたが、その後いろいろなスキャンダルで表舞台から去っているので、その主張がどうなったかが興味深いところでした。 今回のメンツは以下のとおりです。ベストセラー作家の湯浅氏と香山氏も出演してたんですね。 朝まで生テレビ「激論!鳩山新政権の理想と現実」 司会:田原 総一朗 進行:長野 智子・渡辺 宜嗣(テレビ朝日アナウンサー) パネリスト:大塚耕平(民主党・参議院議員、内閣府副大臣) 福山哲郎(民主党・参議院議員、外務副大臣) 簗瀬進(民主党・参議院議員) 近藤正道(社民党

    holyagammon
    holyagammon 2009/09/26
    ”「再生の町」のラストシーンは見事にはずれました。感想としては釈然としませんし難癖をつけようと思えばいくらでもできますが、住民の政治と行政に対する信頼の回復を描いたこのドラマのストーリーは評価”
  • machineryの日々 利害調整は誰のもの?

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 すなふきんさんにTBいただきました。 トータルな財政予算のうち「ムダ遣い」と認定されるものがどのぐらいで、「当に必要な公共サービス」の部分はどのぐらいで、ということが「客観的に」認識できればいいが、そもそも大きく異なる個々人の価値観が絡むのでこのような「客観的水準」などは存在しないと思う。 「■[政治]あきらめの悪い人たち(2009-09-22)」(すなふきんの雑感日記) はてブにも同じようなコメントがありましたが、結局は「自分以外への資源配分はムダ」と考える住民同士の利害調整をどうするかに行き着くわけで、アメリカのようにロビイ活動がおおっぴらに行われたり、ヨーロッパ諸国のように労使団体が政策決定に関与する仕組みのない日では、役所がその任を一手に引き受けざるを得ない

    holyagammon
    holyagammon 2009/09/24
    ”役人「おっしゃる趣旨は理解できますが、それでは○○の了解を得るのは難しそうです」 政治家「それを何とかするのがおまえの仕事だろう」 (実をいえばどちらもほとんど見てませんが”
  • machineryの日々 公務員の苦しみは誰のもの?

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 気がついたらこの秋はうちの業界的に気になるドラマが続いていたようで、「官僚たちの夏」は昨日が最終回でした。結局まともに見たのは初回と最終回だけで、第7話も途中から見ただけでしたが、うーむ、この政治過程をきちんと理解してご覧になった方ってどのくらいいたんでしょうね。 特に第7話は、法案成立が政治家の行動によって阻まれてしまうというプロットの話でしたが、これも「政治主導」の一つの形なんですね。 貿易自由化という戦後最大の試練を控えた昭和37年(1962年)、通産省企業局長の風越信吾(佐藤浩市)は外国企業の進出から国内産業を守るため、「国内産業保護法案」の成立を進めていた。その法案の中でも最も重視するのが、自動車業界を再編する「自動車三社構想」だった。過当競争を防ぐため普通自

  • machineryの日々 実証分析

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 ▽総理 鳩山由紀夫(衆院) 1986自民党(田中派)→1993新党さきがけ→1996旧民主党・民主党(鳩山グループ) 1947年生まれ、当選回数:衆7回、大学助教授 ▽副総理・国家戦略局担当相 菅直人(衆院) 1980社会民主連合→1994新党さきがけ→1996旧民主党・民主党(菅グループ) 1946年生まれ、当選回数:衆10回、活動家→菅・高橋特許法律事務所所長 ▽総務相 原口一博(衆院) 1993自民党(宮沢派)→1994新生党・新進党→2000民主党(羽田グループ・野田グループ) 1959年生まれ、当選回数5回、松下政経塾→佐賀県議会議員 ▽法相 千葉景子(参院) 1986日社会党→1997旧民主党・民主党(横路グループ) 1948年生まれ、当選回数:参4回、弁

    holyagammon
    holyagammon 2009/09/19
    新党さきがけだったのか前原
  • machineryの日々 鳩山政権は自社連立政権

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 [証明] SDPJ = SDPJR + SDPJL SDP = SDPJL DPJ = O-DPJ + SDPJR + LP(a.k.a.NFP) であるから, Hatoyama's Coalition Government = DPJ + SDP + PNP = { O-DPJ + SDPJR + LP(a.k.a.NFP) } + SDPJL + PNP = { SDPJR + SDPJL } + O-DPJ + LP(a.k.a.NFP) + PNP = SDPJ + O-DPJ + LP(a.k.a.NFP) + PNP ここで, O-DPJ + LP(a.k.a.NFP) + PNP ≒ LDP"RE" とすると, Hatoyama's Coalition G

  • machineryの日々 現実的でない人たち

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 前回エントリをアップしてから気がついた記事ですが、 東京新聞「夫人も宇宙人 『太陽ちぎってべた』鳩山幸さん」(2009年9月5日 夕刊) 【ワシントン=岩田仲弘】米メディアで日の民主党による政権交代が話題となる中、近く「ファーストレディー」となる鳩山由紀夫代表の・幸さんの「奇人ぶり」にも関心が集まっている。 CNNテレビは四日、幸さんが出演したトーク番組を引用しつつ、幸さんの「超常現象発言」を特集。幸さんが、人気俳優トム・クルーズさんを主役に起用したハリウッド映画を製作する夢を語った後、その理由として「彼は前世は日人で、私は会ったことがある」と述べたことを紹介。同じ番組で、夫とともに太陽をちぎってべていることを身ぶりを交えて説明している様子も放映した。 また、

  • machineryの日々 躁という病

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 政権交代祭りを見ていると、以前の職場で一緒だった躁状態を繰り返す職員を思い出します。彼は躁状態になると「世の中を変えてやる」みたいな威勢のいいことをいうんですが、その理由とか裏付けみたいなものが薄っぺらいんですよね。薄っぺらいというより自分の欲望や見栄で動いているだけなので、周囲を振り回しておきながら自分は何一つ気にしていないわけです。昔を知る方に聞けば、彼はもともと将来を嘱望された人材だったのが、苛烈な上司いじめ抜かれて精神を病んでしまったとのこと。世の方々はチホーコームインの仕事なんぞお気楽なものだと思っているのでしょうけど、ご多分に漏れず結構な割合で精神を病んでいる職員がいるものなんですよ。 その職員はずっと沈み込んでしまっていて話しかけても一言も返してくれな

  • machineryの日々 デモクラシーの本質と価値

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 さて、政権交代祭のグランドフィナーレを迎えたところですが、まあ個人的には政権交代そのものはどうでもよくて、チホーコームインの身としては民意至上主義政権が進めるチホーブンケンがどうなるのかという辺りに興味があります。といっても、これまでにもチホーブンケン教のカルト具合についてはさんざん書いてきましたので、ここは古典として法実証主義を採用した「純粋法学」で有名なケルゼン(Wikipedia:ハンス・ケルゼン)による地方分権論を確認してみます。 一応補足しておくと、法実証主義(Wikipedia:法実証主義)というのは、あらゆる規範の上位に正しい内容を持つ自然法が存在するとする自然法論と対立する概念で、そういった形而上的だったり道徳的な規範ではなく、実定法の中にのみ規範を求め

  • machineryの日々 評価したもんがち

    holyagammon
    holyagammon 2009/08/10
    ”相変わらず「政府の失敗」には手厳しい割に「市場の失敗」には寛容なのが知事会クオリティ。”
  • machineryの日々 「説得されたい」んですかね

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 先日hamachan先生経由で解雇規制撤廃の負の外部性について取り上げておりましたが、その元ネタとなった「解雇規制で会社にセイフティネットを押しつけるなという主張をする方」のブログを拝見していたら、ふと気になったエントリがありました。 この質問に対して、中川秀直氏は以下のように回答している(抜粋)。 (略) <私はここ数年、正規雇用と非正規雇用の差をなくして、全員が職務給をもとに働くべきだと思っています。この制度への最大の抵抗は「自分は若いときに安月給で働いたのだから、仕事以上の給料をもらう権利が私にはある」と思っている中高年齢の男性正規社員の一部のみなさんです。しかし、それが青年たちの雇用を脅かし、日社会全体を弱体化していることに思いを寄せていただきたいと思います。

  • machineryの日々 「敬うべきモデル」への回帰

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 経団連だの全国知事会だのがいろいろと国政に口を出すようになって久しいわけですが、今日はその両者で意気投合していたようです。 「橋下知事「道州制必要」で一致 御手洗経団連会長と対談」(2009/07/25 11:31【共同通信】) 大阪府の橋下徹知事と日経団連の御手洗冨士夫会長が25日、長野県軽井沢町で対談し、道州制の導入が必要との認識で一致した。 橋下知事は「関西州ができれば、韓国に匹敵する国内総生産(GDP)となる。圏域としてまとまりが良い」と指摘。「観光は京都と奈良で、ホテルは大阪で持つ。役割分担をすればすごく魅力がある」と述べた。 御手洗会長は「10ぐらいの道州に分けて、財源と権限を大幅に任せ、国家経営の感覚で道州経営をすることが必要。それぞれは欧州の中堅国家と

  • machineryの日々 素人崇拝

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 HALTANさんのメディア関連のエントリは深い洞察に支えられているので、その関連のエントリにはいつも勉強させていただいている立場なんですが、先日のエントリはチホーブンケンなどの流れと近い話ではないかなと思いました。 ・・・肝心要は「シロウトくさい」という点だ→ここが大事! 古い監督は「人情ものをやるなら徹底しなきゃ」と同じベタでもプロの技術で大マジメにやったり(往年のマキノ雅弘や加藤泰を見よ)、あるいは周到に伏線を練って・・・など面倒くさいことをついつい考えてしまう。もし森崎東や山田洋次が三丁目映画を撮れば作品としての完成度は数段上がっただろうが、しかしヒットはしなかっただろう。今の日で三丁目映画を観るような観客はTVCMで想像可能な範囲内のものしか観たくないのであっ