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ブックマーク / www.dinf.ne.jp (26)

  • 特集/障害の定義 日本における障害者の法的定義

    における障害者の法的定義―その現状と課題― 日社会事業大学 障害者の法的定義研究会* 資格制限諸法を除くと、障害者関係法の対象は一般にその法によるサービスを必要とする人とするのが自然である。しかし実際には年齢、障害の発生原因(労災に限るなど)、国籍などの制約があり、さらに法の一般的対象とされても個別の給付・サービスについては保険料納付要件、家族や住宅の状況、情報不足、交通困難、自己負担、予算不足などで利用できないことも多い。2人以上の聴覚障害者を雇用する事業主への助成制度(手話通訳者委嘱など)と1人づつ雇用されている実態との矛盾も指摘される。 このように対象をめぐる問題は広範囲にわたるが、小論では障害(の種類や程度)の側面を考察する。とりあげる法律は障害者基法、福祉各法、障害者雇用促進法、国民年金法とした。基法は実定法のあり方に影響する重要なものであり、他の3つは障害者施策の中

  • 障害者自立支援法案をめぐって-谷間の障害と障害者自立支援法

    伊藤たてお はじめに2004年(平成16年)秋、「グランドデザイン」が発表されたときに一つの期待がありました。 しかし、その「グランドデザイン」がやがて「障害者自立支援法案」となり、具体的な内容が少しずつ明らかになるにつれ、疑問と問題が次々に出てきました。特に「応益負担」が大きな問題点ですが、全体として法案の内容が「自立支援」の理念と乖離しているように思えます。 「難病患者も身障並みの福祉サービスを」という強い願いがあることは事実ですが、「難病」の定義が明確でないままに難病が自立支援法の対象となることは、現在の難病=特定疾患という枠を固定化させることになりかねないからです。「難病」といっても国が研究対象に指定している「難治性疾患克服研究事業」(■表2■)の「121疾患プラス関節リウマチ」だけではなく、まだ他に多くの難病があり、その数すら明確ではありません。ましてその中から医療費の公費負担の

    ishikawa-kz
    ishikawa-kz 2011/08/19
    「今までの障害者福祉の視点からではとかく、身体的な機能の障害(主に欠損、拘縮、固縮や脱力等)に評価が偏ってしまうのではないかと思われます。もし「難病」を入れるのであれば、今までと全く異なる視点、評価」
  • 講演2「ITのユニバーサルデザインの発展と国連障害者権利条約」

    司会●続きまして講演2としまして、DAISYコンソーシアム会長であり、そして国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所の特別研究員でございます河村先生に「ITのユニバーサルデザインの発展と国連障害者権利条約」についてお話をいただきます。2006年12月に国連障害者権利条約が採択されまして、昨年9月28日に日政府においても署名をいたしました。その権利条約とITのユニバーサルデザインとの関わりといったことでお話をいただきます。 河村●パソコンの画面が消えてしまいまして。ちょっとお待ちください。もう1回調整します。 ……すみません。パソコンボランティアのサポートが必要なようで。私の手元の画面からも消えてしまって。どうも画面が合わなくて、ITにありがちなトラブルに巻き込まれたようです。それでは、ちょっと再起動しますので、その間お話をしながら進めせていただきたいと思います。 私の今日与えられま

    ishikawa-kz
    ishikawa-kz 2011/08/03
    合理的配慮「今までは、「あ、これができた。ありがとうございました。配慮されてありがたい」と思っていたことが逆になりまして、それを配慮していないということが法律に触れるというように、法律の体系を全部」
  • 障害者の権利条約と震災

    障害者の権利委員会 第5会期 ジュネーブ、2011年4月11日―15日 長瀬修 国際障害同盟 全日手をつなぐ育成会・国際育成会連盟 ダイアン・リッチラー(左)国際障害同盟会長 長瀬修(右)日障害フォーラム国際委員 議長、そして、この重要な障害者の権利委員会の委員の皆様、国際障害同盟(IDA)を代表して発言する機会を頂き、ありがとうございます。私は国際障害同盟に所属する国際育成会連盟の一組織である全日手をつなぐ育成会の長瀬修と申します。 3月11日に日の東北地方を襲った震災について少しお話させて頂きます。今日はまさに、この災害からちょうど1カ月であり、多くの人が黙とうを捧げています。多くは日人ですが、それ以外の国の方も含め、これまでに27000人以上の人が死亡もしくは行方不明となっています。 日の者として、この機会に世界中から私どもに寄せられた、すべてのお見舞いの言葉と支援に対し

  • 特集/重度障害者の職業リハビリテーション 共同作業所の現状と将来

    (昭和56年10月1日現在) 利用者でいえばこうした、無認可障害者作業所の詳しい調査がされていないので確実な数ではないが、およそ1万名を越えているものと考えられる。つまり、制度にもとづく授産施設・福祉工場の利用者21,457名に比して、その半数にも当たる人々が現実に無認可施設を利用していることになる。 この800か所前後におよぶ無認可小規模作業所の内容について少し分析をしてみる。 まず、これらの作業所の設立および運営主体をみると、およそ、都道府県、市町村の設立および運営によるものがこのうち4分の1近く存在している。次に多いものに、障害者の親の団体、主に全日育成会、手をつなぐ親の会によるものが約半数近く存在している。残りの4分の1が共同作業所を中心とする関係者(親、教師、職員市民の代表など……)の協力によって運営されているものと考えられる。 次に、これらの作業所の障害者の利用人員の規模でい

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    ishikawa-kz 2011/02/10
    「リハビリテーション研究」1983年3月(第42号)2頁~13頁に乗ったものの模様
  • 特集/最近の障害児教育をめぐって 大学における身体障害学生の受入れについて

    大学における身体障害学生の受入れについて 藤田和弘* Ⅰ.身体障害者の受験状況と大学側の配慮 1.受験状況とその取扱いの実態 大学への障害者の受験相談ないし受験許可の数は、昭和40年代から急速な増加をみせはじめている。昭和53年に行われた2つの調査結果は、次のことを示している。 ①4年生大学(以下、大学と略す)の約4分の3が、障害者の受験相談もしくは受験許可の経験を有している。 ②肢体不自由者と聴覚障害者に限ってみた場合、約6割の大学と約4割の短期大学(以下、短大と略す)が同様な経験をもっている。 この2つの調査は、別々に行われたものであって、障害者の定義や調査対象が必ずしも同一規準ではないので、結果において若干の相違が認められるものの、6~7割の大学と4割の短大が障害者の受験に直接のかかわりをもったことを示している。 また、最近の共通第1次学力試験の志願者数と受験者数を障害別にみてみると

  • 各国のセルフヘルプグループ セルフヘルプグループの役割

    セルフヘルプグループの役割 中田智恵海 ▼セルフヘルプグループとは 自助グループ・当事者組織・人の会などともいわれ、病気、障害、依存や嗜癖、マイノリティグループなど、同じ状況にある人々が相互に援助しあうために組織し、運営する自立性と継続性を有するグループである。 アルコール依存症者が「AA」というセルフヘルプグループに入って断酒できた場合のように、セルフヘルプグループでは相互に援助しあって状況が改善したり、解決したりすることもある。しかし、それだけに終わるものではない。セルフヘルプグループのメンバー、つまり、セルフヘルパーには内なる変革・外なる変革が伴って生じるのである。 時には状況の改善のないまま、病気や障害を抱えたまま、生きつづけなければならないこともある。例えば、顔に血管腫があるために顔貌が異形の人はそのままの顔で生きつづける。こうした変えられない宿命を負った者には、「自分」にしか

  • 国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-

    WHOでは、2001年5月の第54回総会において、「ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)」を採択した。 (この資料は厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課の許可を得て転載しております。 (http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1.html)) 2009年3月、「第6回社会保障審議会統計分科会生活機能分類専門委員会」で変更された用語を反映しています。(2009.5) 「国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-」(日語版)の厚生労働省ホームページ掲載について 目次 序論 1背景 2ICFの目的 2-1ICFの適用 3ICFの特性 3-1ICFが扱う範囲 3-2ICFの視野 3-3分類の単位 3-4ICFが提供される形 4ICF構成要素の概

  • 「アジア太平洋障害者の十年」最終年記念フォーラム 大阪フォーラム報告書

    10月22日 分科会1 社会リハビリテーションの概念 Erkki Kemppainen(エルキ・ケンパイケン) STAKES (国立厚生研究開発センター) RI社会委員会委員長 フィンランド 1.はじめに 「社会リハビリテーション」という用語は、通常の会話の中では非常に幅広い意味合いで使用されるため、この用語の理解が難しい場合も多い。 リハビリテーション・インターナショナルによる政策と手順に関するマニュアル(RI Manual on Policies and Procedures)において、社会リハビリテーションは次のように定義されている。 社会リハビリテーションとは、社会生活力(social functioning ability)を身につけることを目的としたプロセスである。社会生活力とは、様々な社会的な状況の中で、自分のニーズを満たし、最も豊かな社会参加を実現する権利を行使する力を意味

  • 障害こと始め-障害学の視点から「障害」を考える

    杉野昭博 ショウガイの表記をめぐる問題から、そもそも「ショウガイ」とは何かといったことまで考えてみようというのがこの連載の趣旨と聞きました。そうした趣旨で、障害学(Disability Studies)の視点から意見を述べよというのが私に与えられた課題です。 まず、海外の障害学におけるショウガイシャの表記から見ていきましょう。同じ障害学でも、アメリカとイギリスでは異なる表記が用いられています。 アメリカでは people with disabilities というのがもっとも多い表記です。日語では「障害をもつ人々」(あるいは「障害のある人々」)と訳されることが多いです。これは、disabled people に比べるとていねいな語感がありますが、単にていねいな表記をするという意図だけでなく、アフリカアメリカ人などと同様に、マイノリティとしての属性を主張する意図も込められているでしょうし

  • 気になるカタカナ ピープル・ファースト

    ピープル・ファースト 石毛えい子 ピープル・ファーストは、知的障害をもつ人たちが自分たちで自分たちのために発言する、自己権利擁護組織です。ピープル・ファーストという名前は、アメリカのオレゴン州で知的障害をもつ人たちが、知恵遅れというレッテルをはられることがどんなに嫌か、ということを話し合っていたときに誕生しました。「他の人にどんなふうに知られたい?」と聞かれて、「まず第1に人間として」と答えたことから、人間=ピープル・第1=ファーストという名前ができました。 知的障害をもつ人たちの当事者運動は、1970年代当初から始まりました。スウェーデンではレジャークラブといった形で、意思決定のトレーニングに取り組み、やがて会議の準備のためのトレーニングに関心をもつようになったと言われます。人による権利主張という考えは、1973年にカナダのブリティッシュ・コロンビア州とアメリカ太平洋北西部の知恵遅れの

  • 当事者主体運動を応援する開発援助の道を探って

    「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2006年7月号当事者主体運動を応援する開発援助の道を探って ~マセイヨ・ブラジル盛上真美 はじめに私は日を離れて10年以上になる。現在、ブラジル・マセイヨでろう児・者支援のNGOに携わっている。ブラジルに来て8か月が過ぎたばかりだが、今回は現地レポートのような形で、ブラジル・マセイヨのろう児・者の置かれている状況及び支援活動をご紹介したい。 障害者の「権利と平等」を学ぶ私は過去10年、アメリカのジャスティン・淑子ダート御夫の下、また近年、世界銀行で開発分野における画期的な活動の指針を築いたジュディ・ヒューマンさんの下で障害者権利擁護運動を含む、包括的な人類すべての「権利と平等」について学ぶ機会を得た。またそれを実現するのに欠かせない『エンパワーメント』の思想についてもそれぞれの実践活動を通して学ばせてもらう大変貴重な機会に恵まれた。 その多くの

  • 当事者主体の介助制度を

    ケアについての一考察当事者主体の介助制度を友村年孝 私の障害は進行性筋ジストロフィーで、日常の生活では電動車いすを使用しています。年齢は48歳。15年前に自立生活を始め、現在、県営の障害者用住宅で生活をしています。姉と弟も同じ障害をもっていますが、それぞれに自立生活を行っています。 私は、現在、10年前に設立された自立生活センター「ヒューマンネットワーク熊」で事務局長を務めていますが、週のうち3日間、センターの事務所に出かける生活を行っています。日常の介助は、公的なホームヘルプサービス、生活保護の他人介護手当、訪問看護ステーションを組み合わせて生活をしています。 熊で自立生活を行う場合、利用できる公的な制度としては、ホームヘルプ事業、全身性障害者介護人派遣事業(夜10時から翌朝8時までの間で3時間分と制限付き)、外出時に利用できる全身性障害者ガイドヘルプ事業があります。そのほか生活保護

  • 自立生活 国際フォーラム 日本語版

    第5分科会資料:当事者運動と権利擁護(アドボカシー)桃山学院大学社会学部  北野 誠一 A.権利擁護(アドボカシー)と当事者のエンパワーメント 1.アドボカシーの定義 アドボカシー(権利擁護)とは 個人や集団やコミュニティーがエンパワーメントする(自分らしく生きてゆく力を高める)ことを支援する技術や方法のひとつであり、特に社会的法的な権利に関わる諸問題に関して (1)侵害されている、あるいは脅かされている人(集団、コミュニティー)の権利性を明確にすることを支援すると共に (2)その権利性を侵害する阻害要因との対決を支援し (3)それらの問題を解決する力や、様々な支援を活用する力を高めることを支援する方法と技術の総体 2.エンパワーメントの定義 エンパワーメント(自分らしく生きてゆく力を高めること)とは 個人の場合 (1)その人が冒されている、あるいは脅かされている主体性や権利や目標を明

  • みて、きいて、はなしあおう、元気の出る話

    地域移行・人支援・地域生活支援 東京国際フォーラム 記念講演1「スウェーデンにおける人活動と地域生活支援」マーリン・アシュトレイ ジェーン・ハルビ マーリン・アシュトレイ、ジェーン・ハルビと申します。スウェーデンのグルンデン協会からまいりました。今日は、グルンデン協会についてお話しいたします。 グルンデン協会は、FUBという親の会の一部としてスタートしましたが、2000年に独立いたしました。 私たちの活動は、幾つかの部分からなっていまして、まず理事会、プロジェクト担当グループ、メディア、映画、ウェブサイトのデザイン作成、カフェ、レジャー、それから旅行などに分かれています。 事業を統括している執行部のメンバーは5人。2人のコーチもいます。 グルンデン協会には、ほかの組織と同じように規約があります。この規約の中にはグルンデン協会独特の内容も含まれています。みんなに自分たちの生活について決定

  • ソーシャルワークの社会学-実践理論の構築をめざして- 

    1 新たなソーシャルワークの潮流 著は社会学的理論枠、特に社会的構成主義の視点より、ソーシャルワーク理論の構築を目指したものである。 北米のソーシャルワークの理論家たちは、一九六〇年代はじめより、心理還元主義を脱却し、システムズ理論やサイバネティックスの思想を土台にして、新たに援助体系を組み替えることの重要性を強調し始めた。もちろんそれらの臨床活動への導入は、それらが有する理論的厳密性を犠牲にして、ひとつのアイデアないしはメタファーという水準で試みられたものであった。それにもかかわらず、いくつかの援助の理論体系は、その体系は数学的厳密性による裏付けを欠いていたが、一定程度の概念相互の力動的結合性や操作性を有しており、それらは新たな援助活動の地平を切り開いた(1)。ところが、1970年代後半より、科学理論のパラダイム論争の影響を受けて、ソーシャルワークにおいても理論の超越的、普遍的正当性と

  • 海外自立生活新事情 アメリカにおける障害者の自立生活運動と課題

    アメリカにおける障害者の自立生活運動と課題 定藤丈弘 はじめに わたしは昨年9月21日からカリフォルニア州バークレー市近郊のリッチモンド市に住み、留学先のバークレー校に通う一方、主に同州における障害者の地域自立生活とそのサポートシステムをいろいろな角度から調べている。そこで今回から、アメリカ、特にカリフォルニア州の障害者の地域生活についての最近の動向について報告していきたい。今回はその最初であるから、まず、これまでのアメリカにおける障害者の自立生活(independent living=IL)運動の到達点を振り返ることから始めていきたい。 今から約10年前の1987年夏から約1年間、1回目のバークレー校留学中の生活は新鮮で驚きの連続であった。その最たるものの1つは、車いす利用者とのまちでの出会いの多さだった。頸椎6、7番損傷で四肢マヒの私よりももっと重度な障害者の多くが、単独で電動車いすで

  • 文学にみる障害者像 石牟礼道子著 「苦海浄土 わが水俣病」

    石牟礼道子著 『苦海浄土 わが水俣病』 中島虎彦 「銭は1銭もいらん。そのかわり、会社のえらか衆の、上から順々に、水銀母液ば飲んでもらおう。上から順々に、42人死んでもらう。奥さんがたにも飲んでもらう。胎児性の生まれるように。そのあと順々に69人、水俣病になってもらう。あと100人ぐらい潜在患者になってもらう。それでよか(注)」 これは、昭和43年から始まった水俣病患者互助会と新日窒素肥料(以下、「チッソ」という)水俣工場との補償交渉で、患者側の補償金要求に対しチッソ側からゼロ回答を示されたときに、死に瀕している患者たちの吐いた言葉である。「もはやそれは、死霊あるいは生霊たちの言葉というべきである(注)」と著者は言っている。 「水銀母液」とは、昭和43年に入りチッソがアセトアルデヒドの生産を中止したのに伴い、お荷物の有機水銀廃液百トンを韓国に輸出しようとしてドラム缶に詰めたところを、第1

  • 「スウェーデンの重度障害者支援の実際を詳しく聞こう」(2002年11月6日)

    講師: エレーン・ヨハンソンさん(エルドラード所長) 講師: アンネリー・スニースさん(知的障害者デイ活動の場所長) 項目 内容 エレーン・ヨハンソンさん(エルドラード所長) アンネリー・スニースさん(知的障害者デイ活動の場所長) 質疑応答 エレーン・ヨハンソンさん講演 こんにちは。杉並に招待していただきまして皆さんにお会いできてとてもうれしいです。五年前に始めて日を訪問しました。ですから、また日に戻って来れてとってもうれしいと思っています。 私が地域障害者関係の仕事をするようになったきっかけは、娘のピアがいるからです。ピアは32歳です。非常に重度の知的障害であると同時に重複身体障害もたくさんあります。ピアは、運動障害がありますし、コミュニケーションもできません。話ができないんです。でも話ができないけれども、コミュニケーションはとれます。体を使ってとか、目でうれしいとか、楽しいとか表現

  • 小泉総理とマスコミと国民の皆さんにお伝えしたい事

    精神医療により辛い体験をし、だれもが安心して利用できる精神医療にするために活動している 私は1988年4月21日から5月19日まで、鍵と鉄格子に象徴される閉ざされた自由のない精神科病院に入院した。入院の原因は病気ではなくて、医療ミスにより打たれた注射の副作用によるものだった。その副作用で、よだれを流し、幻覚を体験し、視力も落ち、1日に22時間も歩きつづけなければならないアカシジア(着座不能)で家庭生活不能となってしまった。 退院後に主治医は「あの時の広田さんは自殺のおそれがあったので入院を勧めた。」と語った。地獄の苦しみの中で私は“死にたい”と思ったが、死ぬ力もないほどの副作用だった。注射を打たれた時の私の状態は精神科に通院して5年後の事で、前年の出社拒否からぬけでてアルバイトを始めた時だった。 私の代わりに母に通院してもらったところ、人を通院させるように言われて母は帰ってきた。翌週私は