原発事故にあった人々の証言を集めた「チェルノブイリの祈り」などの著作で知られる、ベラルーシのノーベル文学賞作家でジャーナリストのスベトラーナ・アレクシエービッチさんが11月28日、東京外国語大で名誉博士号を授与され、記念講演を行った。直前に訪問した福島の被災地について、「私が「チャルノブイリの祈り」で描いたことと全く同じものを目にした」と述べた。 記念講演「とあるユートピアの物語」(45分) アレクシエービッチさんは学生との対話に先立ち、「とあるユートピアの物語」と題する記念講演を行った。アレクシエービッチさんは、自身特有の表現方法が生まれてきた過程を振り返りながら、これまで話を聞いてきた人々のエピソードを紹介。「一人の話は個人の運命だが、百人の話は歴史になる」と、市井の人々の言葉をすくい上げることの重要さを説いた。 アレクシエービッチさんは、一冊の本を書き上げるまでに、5~6年の歳月をか
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