ある調べものをしていて、精神科医で精神医学史家の小俣和一郎による一連の著作に行き当たったのですが、首をかしげてしまう記述が散見されるので少しずつ指摘しておきます。 まず第一弾として「阿呆船」を巡る記述について。この問題の元凶はおそらくミシェル・フーコーの『狂気の歴史』であり、その影響下にある小俣の著作をフーコーと同断に論難するのは酷なことかも知れません。しかし小俣の著作 (の少なくとも一部) がフーコー批判という意図をもって書かれていること、そしてフーコーの言説を巡る問題に触れる前に小俣の著作を繙く読者もいることを考えれば、やはり指摘されて然るべきだと思います。 今回言及するのは以下 (フーコー関係以外)。 小俣和一郎『精神病院の起源 近代篇』太田出版 2000年 同『近代精神医学の成立 「鎖解放」からナチズムへ』人文書院 2002年 同『精神医学の歴史』(レグルス文庫) 第三文明社 20
ナイキジャパンが命名権を取得し、スポーツ公園化が計画されている宮下公園の工事を進めるため、東京都渋谷区は24日、行政代執行を実施し、公園内のテントなどを強制的に撤去した。区が公園を生活の場としていた人やナイキによるスポーツ公園の改修計画に反対してきた市民はこれに反発。都内で記者会見し「最善の選択は工事の中止、計画の凍結だ」と訴えた。 一日の動きを追った。 渋谷区は午前9時、全面封鎖している宮下公園内を報道陣に公開。午前10時に、渋谷区の日置康正 土木部長が行政大執行を宣言し、区職員らにより作業がはじまった。 しかし、メディアに公開されたのは、渋谷区が去年の秋から放置していたゴミを撤去する様子のみ。30分後の10時半に、メディアへの公開は終了したが、多くの報道陣がそのことの気づかず、行政代執行の物件目録(全87件)に記載されていないものばかりを撮影、報道することとなった。 渋谷区は、公開終了
はてな利用規約では、成人向け情報、ポルノ情報など青少年の閲覧にふさわしくない情報の掲載を禁止しておりますが、はてなブックマークは個人向けのオンラインブックマークツールであるため、そのような情報を含む記事をブックマークすること自体は制限しておりません。 ただし、このような記事が人気エントリーとして広く公開されることは社会通念上好ましくありませんので、はてなでは下記のような情報を含む記事は、R15指定とし、人気エントリーから除外し、トップページや、モバイル版はてなからは非表示としています。 露骨な性的表現 成人向け作品や商品の紹介(広告を含む) 成人向けの内容であることが明示されているもの 過度に衝撃的な暴力表現、残酷な表現 その他、倫理的に問題があり、青少年の閲覧にふさわしくないと考えられるもの このような内容のエントリーを発見された場合は、コメント一覧ページの下部にあるリンク「規約違反を報
ビデオマーケットで配信中→http://www.videomarket.jp/title/209/011/?cup=-VM_pub_t209011_1&ra=pub Amazon→http://amzn.to/KCMjR8 1990年、バブル絶頂期。 アンダーグラウンドで活動していたバンドたまは、 当時、バンドブームを巻き起こしたTV番組「三宅裕司のいかすバンド天国」に出演し、 前衛的かつ天才的な楽曲と歌唱力でグランドイカ天キングとなる。 突然スターダムに押し上げられ、メジャーデビューシングル『さよなら人類』は大ヒットを記録。 取り巻く環境の全てが一瞬で劇的に変わった。 そして、時代にも環境にも媚を売らないマイペースな彼らは次第にテレビから姿を消した。 2010年現在、20年が経った「いま」。 メンバーの脱退、たまの解散・・・時は流れ音楽を取り巻く環境も大きく変った。 しかし、自分の音楽
最近はあちこち、病院や保健所に挨拶に行くことが多い。おもに自分の調査だったり、学生の調査の依頼だったりするが、そんなとき、どことなくアレって感じで投げられる視線が気になる。某メディア露出のせいか、それとも過剰な自意識のせいなのか。 それはともかく、Maynardによる自閉症関連の論文に目を通し、整理する。そのほか、『音楽嗜好症』を暇を見つけて読み始める。 音楽嗜好症(ミュージコフィリア)―脳神経科医と音楽に憑かれた人々 作者: オリヴァーサックス,Oliver Sacks,大田直子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/07/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 70回この商品を含むブログ (33件) を見る
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます Internet Explorer 8(IE 8)では真の機能強化が行われているのだろうか、それとも小手先の変更しか行われていないのだろうか?本記事で採り上げるIE 8の新機能の多くが大きな改善だと私は考えている。 Microsoftは最近、IE 8のベータ2を一般ユーザー向けに公開した。まだベータであるとはいえ、その機能は既に完成の域に達していると言われている。数多くの人々がこれをダウンロードして試用しているが、その評価はいつも通り、賛否両論さまざまである。あなたが自身でも試用してみたいと思うのであれば、Microsoftのサイトからダウンロードすることができる。対応OSはWindows XP、Windows Vista(32ビット版
今日ようやく公開されたWindows XP SP3をインストールしました。 Windows Updateで簡単にインストール出来ます。 容量は66Mほどで、所要時間は30分ほどです。 今回はセキュリティパッチの適用がメインで、エンドユーザにはあまり気付きにくい変更となっています。 ブラックホールルータの発見、NAP、速度の若干の向上といったところです。 細かいところではもう少しありますがあまり使いません。 結果、不具合が出たので以下に諸々をまとめます。 まず、Windows Live Messengerを起動するとインストーラが起動します。 ここで分かれ道、そのまま何事も無く終わる人もいますが、エラーコード2771が出る事があります。 自分はまさにこれで、何回起動しても上記の事を繰り返します。 エラー画面をOKで抜けると何事も無かったようにメッセは起動します。 また、Liveメッセ自体がイ
中山竜一氏『二十世紀の法思想 (岩波テキストブックス)』より: 「正義」という表現の漢語としての語義は、『広辞苑』によれば「正しいすじみち、人がふみおこなうべき正しい道」という意味で、そもそも荀子の言葉に端を発するものだそうである。そうした漢字の語義に引っ張られ、正義を個人や国家の道義的レベルに引きつけて理解しがちなわれわれ日本人にとっては、「私の正義」といったケルゼンの言葉のほうがむしろ親しみやすく、わかりやすいように思われる。しかし、こうした漢語のニュアンスこそ、ギリシャ=ローマ以来の法的伝統における「正義」概念を理解しようとする際の躓きの石となっているとも言えるのではなかろうか。各人のものを各人に、あるいは、配分や交換における公平性という意味において「正義」というものを押さえていなければ、最近よく耳にするようになった「世代間正義」といった表現すら理解できないだろう。 (p.104)
前の派遣先が意外と長かったこともあって、就職活動をするのは割と久しぶりになったのですが、3~4年前と比べると格段に状況が悪くなっているように感じてなりません。以前ならばある程度まで妥協すればそこまで苦労せずとも仕事は見つかったものですが、何しろ昨今の有効求人倍率は0.5前後と、選ばなくても仕事はないわけです。5年前だったら書類選考の段階で落とされることなんてほとんどなかったのですが、今となってはハナも引っかけられない有様です。この辺は景気動向もさることながら年齢的な要因も大きいのだろうなと思われるだけに、何かと手詰まり感が漂ってきます。 で、先日ある派遣会社から求人案内のメールが届きました。 「本日は○○区役所様に常駐いただく、キャリアカウンセラー募集の案件を御案内いたします!」 ……ですって。 ちょっと遠いなりに通勤可能なエリアではありますし、時給も前職に比べると低いですが許容範囲でした
やっと最近、東さんの「一般意志 2.0」を読んだ。といっても、まだ連載途中のようだが。いろいろと書いてあるのだが、ここでは、その概説をしたいわけではない。ある記述が気になった、ということである。 ルソーはそもそも孤独を愛した思想家だった。彼は、人間はひとりで生きるに越したことはないと考えていた。なぜならば、ルソーの考えでは、人間の人間に対する依存は、虚飾と悪徳と格差を生み出し、人間から自由を奪うものだからである。 ルソーは、「学問芸術論でも『言語起源論』でも『人間不平等起源論』でも、ひとしく一貫して学問や言語や文明こそが悪徳の起源であると主張している。たとえば彼は、『人間不平等起源論』ではつぎのように記している。「人間が一人でできる仕事、数人の人の手の協力を必要としない技術だけに千年しているかぎり、[人間は]人間の本性によって可能なかぎり自由で、健康で、善良で、幸福に生き、おたがいに独立し
パトゾフィー 作者: ヴィクトーア・フォン・ヴァイツゼカー,木村敏出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2010/01/26メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る以下、[ ] 内は訳者による説明、〔 〕内はルビを原語に置き換えたもの。 太字強調等は引用者による。 わたしがここでパトス的カテゴリー pathische Kategorien とか パトスの五線星形(ペンタグラム) pathisches Pentagramm [ペンタグラムは魔除けの符号] とか呼んでいるのは一つの抽象概念で、その効用は、それで正しいこと、真のことが捉えられるという点にあるのではなく、結果的に役に立つという点にある。 (略) パトス的カテゴリーには、Will [しようとする/したい/意志する]、Kann [できる/可能である]、Darf [してよい/させてもらう]、Soll
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く