木造復元後の名古屋城天守閣にエレベーターを設置しない方針を名古屋市が示したことについて、愛知県内の障害者団体でつくる「愛知障害フォーラム」は11日、大村秀章知事に対し、県障害者差別解消推進条例に基づく救済を求めた。 同フォーラムによると、新天守閣にエレベーターを設置しないことは、障害者権利条約や障…
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名古屋市は9日、名古屋城木造新天守の構造に関する有識者会議・天守閣部会で、新天守にエレベーターを設けない方針を示した。15日に市議会に報告し、5月中に正式決定する。だが、障害者団体の全国組織が抗議文を送るなど、批判も出ている。 市は部会で「史実に忠実に復元するためにエレベーターを設けない」とする方針を提示。設置すると史実との隔たりが生じると説明し、障害者が昇降できる技術提案を国内外から募る考えを示した。有識者から反対意見は出なかった。 市名古屋城総合事務所の西野輝一所長は部会後、「(1945年の空襲で)焼けた天守をそのままの形で復元するのが事業のコンセプト。それを守った上で、バリアフリーに最善の努力をするという結論に至った」と記者団に述べた。 しかし、設置を求める声は根強い。国内97団体が加盟する障害者団体「DPI日本会議」(東京)は9日、「障害者や高齢者を切り捨て、利用できないものにする
河村たかし名古屋市長は23日の記者会見で、名古屋城木造新天守のエレベーターについて「普通は、なしです」と設置に否定的な見解を示した。設置を求めてきた障害者らからは、非難の声が出ている。 河村氏は「前から言っているが、(戦前の天守を記録した)昭和実測図に基づいた木造復元が前提だ。本物の昔の城を再現してくれ、という声も強い」とエレベーターなしの新天守建設に理解を求めた。 河村氏が懸念するのは、エレベーターの設置で「史実に忠実な復元」にならなくなることだ。市は3月、天守木造化の有識者会議に「4人乗り」「11人乗り」など三つのエレベーター設置案を示したが、いずれも「史実と乖離(かいり)する」と説明した。市によると、設置しても上がれるのは最高で4階までで、最上部の5階には上がれないという。 市はこの会議で「分身ロボッ…
名古屋市は9日、一般会計で1兆2097億円になる2018年度当初予算案を発表した。前年度に比べ3.3%増え、過去最高額を更新した。27年予定のリニア中央新幹線開通を見据え、市の二大繁華街である名古屋駅周辺地区や栄地区のまちづくりを強化するほか、名古屋城天守閣の木造復元計画を踏まえた観光誘客など、市の魅力向上策にも重点投資する。河村たかし市長は予算案を発表する記者会見で「未来の子供たちにつながる
名古屋市科学館(中区)所蔵の蒸気機関車(SL)の行き先が宙に浮いている。今は大阪のボイラー会社が保管しているが、あおなみ線で走らせたい河村たかし市長と、科学館に戻したい市教育委員会とで意見が対立しているからだ。決断の期限は半年後に迫る。 SLは1904年に独ハノーバー社が製造した「B6形」。68年に科学館に贈られ、同館で屋外展示されていた。市教委が昨年9月、モーターで動輪を回す様子を見せる「動態展示」が可能か調べるため、SLの復元を多数手がける「サッパボイラ」(大阪市)に運び入れた。調査は今年3月までに終わったが、搬入から1年となる現在も同社の倉庫に置かれたままだ。 科学館は「どんな仕組みで車輪が動くのかを子どもたちに見せられる」と、SLを同館に戻して動態展示するよう希望している。 これに「待った」をかけているのが河村氏だ。名古屋駅と名古屋港・金城ふ頭駅とを結ぶあおなみ線でのSL定期走行が
名古屋城天守木造化への寄付の機運を高めようと、市民団体が14日、名古屋市内で決起集会を開いた。団体は目標を100億円と設定。河村たかし市長も出席し協力を求めた。出席者からは、木造化への期待のほか、収支計画や城の集客について注文が相次いだ。 「名古屋城天守閣を木造で復元し旧町名の復活を目指す会」(北見昌朗代表)の主催。会によると約200人が集まった。河村氏は「広く大衆に寄付を募りたい。子どもは10円でもええ。戦争で焼けた名古屋城を残そう」と呼びかけた。 木造化事業費は最大505億円。市も寄付の目標を100億円とし、7月にも木造化に向けた基金を設け、市民や企業から受け付けを始める。寄付者の名前を城内に残し、金シャチグッズなど城にちなんだ記念品を贈ることも検討中だ。 ただ、現在の市の収支計画は、…
名古屋市長選は9日告示され、3期目を目指す河村たかし氏(68)=減税日本推薦=、前副市長の岩城正光氏(62)、元会社員の太田敏光氏(68)の無所属3人が立候補した。名古屋城天守木造化や市民税一律5%減税など河村市政の継続か転換かが問われる。投開票は23日。 河村氏は東区の事務所前で第一声。市長給与を年800万円にしていることに触れ、「市長が給料を減らすと、議員が減らして、公務員も給料が減る。8年間、八百長の政治を変えてきた」と改革姿勢をアピールした。 岩城氏は昭和区の交差点で第一声。「河村市政は思いつき、無責任、混迷と停滞と空白の8年だった。議会と対立し、職員との信頼関係が築けていない」と批判し、「市政を現場主義、対話主義、市民主義で刷新する」と訴えた。 両氏は、買い物客らでにぎわう栄や大須、名古屋駅前などの繁華街を回って支持を呼びかけた。 争点の天守木造化について、2022年完成を目指す
河村たかし名古屋市長は10日の市議会で、市役所や名古屋城の最寄り駅である市営地下鉄名城線「市役所」駅について「『名古屋城』と大きく書かないかん」と述べ、駅名変更の意欲を明らかにした。上園晋介市議(民進)の質問に答えた。 河村氏は「大至急やる。その代わり木造復元を賛成して下さい」と、持論の名古屋城天守木造化の議決を求めた。市の試算では、駅名変更をする場合、施設改修などに約3億6千万円が必要。有識者会議にも諮るため、仮に変更を決めたとしても実現時期は未定という。 木造化について民進は自民、公明と歩調を合わせ、関連予算案を継続審議にしてきた。だが上園氏は質問で、「木造復元を進める上で、年360万人以上の入場者数を継続しなければならない」と木造化を前提にしたような発言をした。議会後、「木造化には大きくかじを切っている」と記者団に話し、木造化自体には反対しない姿勢を強調した。(関謙次)
名古屋市が2017年度当初予算案に計上した新たな大規模展示場の調査費を巡り、愛知県と名古屋市の対立が深まっている。市は港区の既存展示場の拡張に加え、同区の空見ふ頭に新展示場の整備を目指す。県は数十キロメートル離れた常滑市の中部国際空港隣接地に展示場を建設する計画。県内で展示場整備構想が乱立する異例の展開になっている。 空見ふ頭の建設予定地は現在は東邦ガスが所有する工業用地。展示場にするには用途変更の必要があるが、許認可権限は名古屋港管理組合(管理者=大村秀章愛知県知事)が持つ。 大村知事と河村たかし名古屋市長は15日、それぞれ記者団の取材に応じた。大村知事は土壌汚染の恐れなどから「適地ではない。許認可しない」と明言。河村市長は3展示場で展示面積計15万平方メートルと日本最大級になると強調し、「産業の力を落とさないために新展示場は必要だ」と力説した。 日刊工業新聞2017年2月16日 「五輪
名古屋市の河村たかし市長(68)は、4月の名古屋市長選に3期目を目指して立候補する意向を固めた。22日開会の市議会で意向を表明する。持論の名古屋城天守木造化の進展を争点に据え、市議報酬を引き上げた市議会の自民、民進、公明3会派との対決姿勢を前面に打ち出す見通しだ。 河村氏は9日午前、「やりたいことはぎょうさんある。おもしろい名古屋にせないかん。ご奉公します」と記者団に語った。 河村氏はこれまで去就を明らかにしてこなかったが、子どもの包括支援策や大規模展示場の新設など新年度に向けた施策に強い意欲を見せていた。9日、「(2月)議会の初日、22日には、きちっと正式に話をする。議会に話すことは市民に話すことだ」と語った。 市議会では「反河村」で連携する自民公3会派が議席の3分の2を占め、河村氏が率いる地域政党・減税日本は少数派。河村氏が主導権を発揮しにくい状況に陥っている。強い意欲を見せる天守木造
久屋大通のあり方を協議している名古屋市の有識者懇談会は、道路を一車線化して公園を拡張し、売店の設置や公園整備を一体的に行うなどの提言をまとめました。 大学教授らでつくる名古屋市の有識者懇談会は、去年5月から5回にわたり、2027年のリニア中央新幹線の開業に向け、久屋大通の賑わいづくりなどを議論し、6日、提言をまとめました。 提言では、カフェや売店の設置など公園の整備を一体的に行うため、民間企業を公募することなどが盛り込まれています。 さらに将来的には、道路を1車線にして公園部分を拡張するとしています。 提言を受け、名古屋市は、公募の条件設定や国の制度の活用などを含んだ方針をまとめ、早ければ、来年度中にも民間企業の公募などを始めたい考えです。
「名古屋市内にスケートボード場を」。市民団体が6日、約6500人分の署名を添えた陳情書を、河村たかし市長に提出した。河村市長は「おもしろそう」と、市民団体と意気投合。「東京、大阪から来てもらわんと。どうせ造るなら日本一のものを」と、さっそく職員に調査を命じた。 署名を集めたのは、中学1年の息子がスケボーに取り組む鎖是亜伊(さぜあい)さん(43)が代表を務める団体。市内や近隣に専用の練習場が少なく、そのことが少年らが公共の路上などで練習する要因になっていると説明。候補地として、庄内緑地(西区)を挙げた。 2020年東京五輪では、正式種目に追加された。練習場不足から「東海の選手は大阪や東京に(実力で)押されている」と話す鎖是さんに、河村市長は「スターをつくっていかないと。金メダル取れるような」と応じ、スケボー場を造った他都市の事例を調べることを約束した。(関謙次)
来春の名古屋市長選に、前副市長で弁護士の岩城正光(まさてる)氏(62)が27日、無所属で立候補することを正式に表明した。市長選への立候補表明は岩城氏が初めて。市民税減税を廃止し、増収分で小学校の給食費を無償化する公約を掲げ、まだ去就を明らかにしていない河村たかし市長(68)との対決姿勢を鮮明にした。 岩城氏は市役所で記者会見し、「河村市長の思いつきや思い込みの指示で、市政の混乱と停滞を招いている。8年間の空白を早く埋め戻さなければ、活力のある名古屋が創造できない」と立候補の動機を語った。 河村氏の看板政策である一律5%の市民税減税については「悪法」と批判。小学校の給食費無償化の財源に必要な財源約50億円は、減税を廃止して生み出す考えを示した。河村氏が2022年完成を目標に掲げる名古屋城天守閣の木造復元も「なぜ急ぐのか。天守閣さえやれば人が来るというのは錯覚だ」と指摘し、市民の合意形成からや
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