電機メーカーのカシオ計算機は、20年以上続けてきたデジタルカメラ事業について、スマートフォンの普及で市場が縮小し、利益を上げるのが難しくなったとして、撤退することを明らかにしました。 それによりますと、デジタルカメラ事業は23年間続けてきましたが、スマートフォンの普及で市場が縮小し、利益を上げることが難しくなったことから、昨年度いっぱいで撤退することを決めたとしています。 ただ、事業撤退に伴う人員削減や工場の閉鎖は、現時点で予定していないということです。 カシオ計算機は、平成7年に「QVー10」という製品で、デジタルカメラ事業に参入し、ピークの平成19年度には、685万台を出荷しました。 しかし昨年度の出荷台数は、ピークの10分の1を下回る55万台まで落ち込んで、デジタルカメラ事業は49億円の営業赤字となり、2年連続で赤字となっていました。 樫尾社長は記者会見で、「赤字額が大きくなり、続け