2千億円の国費を投じ、トマホークを買うことが決まった。これで日本は「敵基地攻撃能力」とやらを実装することになる。そればかりではない。これまで半ば国是のように取り扱われていた「防衛費GDP1%枠」は放擲され、今後は一挙に防衛費を倍増するのだという。 タカ派路線は外交面でも鮮明だ。ここ十数年、一部では問題視されていたいわゆる「中国交番」問題に関し、国はようやく重い腰をあげ、北京政府に猛烈な抗議を行う予定だという。さらには、政府は年明けから積極的な外交攻勢を重ね、ロシア・中国の二大強国に対する強硬な国際世論を形成しようと西側主要国を飛び回っている。 エネルギー政策でも大転換がおこなわれつつある。国は原発の再稼働を推進するだけでなく、今後は建設後60年を超える老朽原発も利用していく方針を示した。原発のレギュレーションを福島第一原発の核災害の発生以前より緩めるというのだから驚くしかあるまい。 ……と