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2023年7月14日のブックマーク (10件)

  • 日本共産党100年への手紙 | | 有田芳生 | 毎日新聞「政治プレミア」

    共産党が7月15日で結党100年を迎える。名前を変えず1世紀続いた日唯一の政党であり、西側諸国最大の共産党でもある。過去に20年間、共産党に籍を置いた人間として、歴史と現在を素描したい。 侵略戦争に反対し続けた輝かしい党 かつて、哲学者の鶴見俊輔さんは、共産党を北斗七星にたとえた。戦前から一貫して侵略戦争に反対し続けた共産党は、自分がどれだけ時流に流されたかを測る「動かぬ座標」だと。確かに、共産党の政党政治内の位置は、戦後もほぼ常に最左派で一貫性がある。 そんな輝かしい党だが、党員は1987年の48万人から27万人、衆院議員は79年の39人から10人、参院議員も98年の23人から13人に減った。党員は高齢化していると聞く。衰退傾向は否めない。私の経験に、理由のヒントがあるかもしれない。 私は、共産党員の両親の下に生まれた。高校生の頃、上田耕一郎さん(後に副委員長)らの論文に感動して、

    日本共産党100年への手紙 | | 有田芳生 | 毎日新聞「政治プレミア」
  • 【言葉のひと解き】清湖口敏 「会う」ということ ここに来たのは間違っていなかった

    通常国会は6月21日に閉幕。会期中に東谷義和被告が除名された=参院会議場(矢島康弘撮影)「嘉永三年七月六日の宵は、二つの星のためにあしたを祝福するように、あざやかに晴れ渡っていた」 岡綺堂作の『半七捕物帳』(半七先生)は、七夕前夜の江戸の好天気をこう描写した。<きょう7月6日>の東京も比較的晴れた宵とはなったものの、<あした>の夜は雲が多めになるとの予報が出ている。 ところで私は<今>、必死になって稿を書いている。何しろ<きょう>が原稿の締め切りで、暑さにかまけて<きのう>まで便々だらりと日を送り続けたツケがここに一気に回ってきたという顚末(てんまつ)だから、自業自得というほかない。

    【言葉のひと解き】清湖口敏 「会う」ということ ここに来たのは間違っていなかった
  • 国民民主が立民に塩対応 〝民主党復活〟は夢のまた夢?

    立憲民主党の岡田克也幹事長立憲民主党がパートナー探しに苦労している。民主党時代の仲間が多い国民民主党に連携を呼びかけているが、色よい返事をもらえていない。先の通常国会で共闘した日維新の会とは憲法や安全保障など基政策の違いが明瞭になり、たもとを分かった。足並みがそろう可能性が高いのは共産党くらいで、野党第一党の求心力の無さが目立つ。 「なぜかたくなに立民を排除しようとするのかよく分からない」。立民の岡田克也幹事長は11日の記者会見で、次期衆院選での共産を含む野党間の候補者調整に背を向ける国民民主の玉木雄一郎代表を牽制した。 立民は維新と「政策協調」の合意を交わして通常国会に臨んだものの、今では関係が悪化した。泉健太代表は7日の会見で、候補者調整を否定する維新を「自民党の議席を減らさなければならないという思いがない」と批判した。

    国民民主が立民に塩対応 〝民主党復活〟は夢のまた夢?
  • 【政治デスクノート】内閣支持率に一喜一憂 6月の下落幅「4」か「15」か

    今年に入り回復傾向にあった岸田文雄内閣の支持率が、再び下降局面に陥っている。ただ、6月の報道各社の世論調査を見ると、前月比の下落幅はまちまちで、4~15ポイントと大きく離れている。この差がなぜ生まれたのかといえば、社によって調査日が異なるためだが、これほど落差のある調査結果も珍しい。 少し丁寧に説明したい。世論調査は、FNN(フジニュースネットワーク)と合同で実施している産経新聞社をはじめ、朝日、毎日、読売、日経の新聞各社や共同通信、NHKなどが毎月行っている。調査手法や質問内容は異なるが、時の内閣を支持するか否かは共通する質問項目だ。今回は実施時期などを考慮し、産経と読売、日経の調査を抽出し、岸田内閣の支持率の動向を比較する。 3社の調査結果は、産経(4月50・7%→5月50・4%→6月46・1%)、読売(4月47%→5月56%→6月41%)、日経(4月52%→5月47%→6月39%)と

    【政治デスクノート】内閣支持率に一喜一憂 6月の下落幅「4」か「15」か
  • 【正論】米国の最高裁判決は「差別的」か 福井県立大学名誉教授・島田洋一

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    【正論】米国の最高裁判決は「差別的」か 福井県立大学名誉教授・島田洋一
  • 【政界 十六夜】解散騒ぎ 抜きそびれた「宝刀」岸田首相に重圧 石井聡

    会期末を迎え散会した衆院会議=6月21日(萩原悠久人撮影)東京で見た7月の十六夜(いざよい)の月(4日)は、美しいシルエットを雲に隠しがちだった。通常国会終盤の解散騒ぎから1カ月を経て、岸田文雄首相は内閣支持率低下の圧力にさらされながら、直ちに政権の危機を迎えたふうでもない。だが、野党から「解散権をもてあそんだ」と批判の声が上がったように、首相は確かに早期解散を予測させる言動をとり、その後、自ら通常国会で解散はしないと「発表」したのだ。 政治的には、このうえないブレである。来なら首相の決断力への疑問が一気に広がり、求心力を失ってもおかしくない部類のものだ。そうならなかった背景を考えると、世論には解散時期としてまだ早すぎるとの見方が多く「見送ったこと自体は悪くない」という受け止め方に救われた。同時に、首相に取って代わろうとする側の準備不足も明らかだ。それでも、いったん手をかけながら「伝家

    【政界 十六夜】解散騒ぎ 抜きそびれた「宝刀」岸田首相に重圧 石井聡
  • LGBT思想の真実…なぜ少女は男になる 福井義高

    LGBTなど性的少数者をめぐっては、賛否両論あるなかで理解増進法が成立したものの、推進派と慎重派の間で建設的議論が行われた結果とは言い難い。また、両者とも、自らの価値観を声高に主張するだけで、議論がかみ合っていないように見受けられる。LGBTに対する配慮にかける発言がある一方で、推進派はやみくもに慎重派の主張を「差別だ」と糾弾するため、自由な議論ができないという現実もあろう。 青山学院大教授の福井義高氏実は、推進派が範とする欧米でも、事情は変わらない。ここでは、今後の実りある議論を期待して、LGBTのTすなわちトランスジェンダーに焦点をあて、LGBT推進の時代精神に沿わない研究を無視、感情的に批判する風潮のなかで取り上げられることの少ない実証研究や、欧米での新しい動向を紹介したい。 「LGB」と「T」は別の問題まず初めに注意すべきは、LGBTと一括して語られることが通例となっているけれども

    LGBT思想の真実…なぜ少女は男になる 福井義高
  • 【主張】処理水放出 中国の暴論は目にあまる

    岸田文雄首相は韓国の尹錫悦大統領とリトアニアで会談し、東京電力福島第1原子力発電所の処理水海洋放出計画について説明した。両首脳は安全性の確保と透明性の高い情報の速やかな公表などを確認した。 国際原子力機関(IAEA)は、計画が国際的な安全基準に合致することを包括報告書で認めており、韓国政府も独自の検証結果を踏まえた上で問題がないとしている。尹政権の科学に基づく理性的な対応は、日韓両国の関係改善にも資するものだ。これを歓迎したい。 だが韓国では野党が処理水を「汚染水」などと喧(けん)伝(でん)し、放出に反発している。国民には海産物汚染への警戒心が生まれ、塩の買い占めも起きている。放出後の海水塩ではキムチが漬けられないとのデマに踊らされた行動だ。 来、IAEAが安全性を確認した処理水放出は日政府の判断で実施すべきもので、周辺国の了承が必要なわけではない。それでも無用の風評が広がらぬよう、よ

    【主張】処理水放出 中国の暴論は目にあまる
  • 【主張】北のICBM 餓死放置して何の発射か

    北朝鮮が12日、首都平壌近郊から日海に向けて弾道ミサイル1発を発射した。通常より高い角度で打ち上げるロフテッド軌道をとり、過去最長の約74分間飛んで北海道・奥尻島約250キロ西方の日の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。 飛行距離は約千キロで最高高度6千キロ超と推定される。通常軌道であれば射程は約1万5千キロを超え、米全土を攻撃範囲に含む恐れがある。 北朝鮮メディアは13日、固体燃料式の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」の発射に成功したと報じた。日政府や韓国軍も固体燃料式のICBMの発射とみている。 岸田文雄首相が発射を「断じて容認できない」と非難したのは当然だ。リトアニアでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に招かれていた日韓国、オーストラリア、ニュージーランドの4首脳は「北朝鮮を非核化する国際社会の決意を強めるだけだ」と非難し、対話に復帰するよう求める共

    【主張】北のICBM 餓死放置して何の発射か
  • 【ポトマック通信】ビールと文化戦争

    米国の主要なビール銘柄「バド・ライト」がボイコット運動にさらされている。きっかけは今春、交流サイト(SNS)で1千万人以上のフォロワーを持つトランスジェンダーの女性(生まれたときの性別は男性だが性自認は女性)とタイアップしたこと。性的少数者(LGBT)の権利拡大に反発する保守派が、これにかみついたのだ。 トランプ前大統領を熱烈に支持する白人ラッパーのキッド・ロック氏は、積み上げたバド・ライトの缶を殺傷能力が高いライフル銃で撃ちまくる動画を公開して保守派の喝采を浴びた。日米経済摩擦が激化した1980年代の日車破壊を彷彿(ほうふつ)させるパフォーマンスだ。SNSで人気の「インフルエンサー」を起用したビール会社の宣伝が気に入らないからといって、商品を銃弾を浴びせる発想には危うさも感じる。 近年、LGBTに対する保守派の拒否反応が目立っており、同様の騒ぎが対象企業を変えて次々と起きている。来年の

    【ポトマック通信】ビールと文化戦争