東京電力福島第1原発事故後、原子力関連施設の規制強化に伴い、出力の低い大学などの研究用原子炉も厳しい新規制基準をクリアできず、利用できない状態が続いている。日本で教育実習ができず、韓国へ実習の場を求める大学も出てきた。このまま停止が続けば、再稼働が予定される原発の維持管理や廃炉技術の確立に欠かせない人材育成への影響が懸念される。原子力規制委員会は近く、公開でヒアリングを行い、審査の円滑化に乗り出すことを決めた。 国内に22基ある研究用原子炉は現在、廃炉計画中の8基を含めてすべてが運転停止中。このうち大学の研究炉3基や日本原子力研究開発機構の研究炉など計8基は新基準に基づく審査を規制委に申請しているが、現時点で運転再開の見通しは立っていない。 京大原子炉実験所(大阪府熊取町)では、最大出力100ワットの「臨界集合体実験装置」(KUCA)が昨年3月から、熱出力5千キロワットの「京大研究用原子炉
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