支持率低迷に苦しむ文在寅大統領(Bloomberg) 韓国の文在寅大統領が就任以来の支持率低迷に苦しんでいる。 文政権を支えてきた与党・共に民主党は4月7日のソウル、釜山両市長選に惨敗し、来年3月に迫る大統領選に向けて大きくつまずいた。ただし、市長選に大勝した野党陣営も、大統領選への展望は開けていない。今回の勝利によって勢いづいたとか、有利になったと言えるような状況ではない。1年後の大統領選の行方は、全く読めない状況だ。 1年後の政権交代はあり得るのか…(Bloomberg) そもそも、韓国政界には、二つの市長選の結果が大統領選に直接的な影響を及ぼすと考える人はいない。大統領選までの残り10カ月ほどの間に、何が起きるかわからないからだ。韓国選挙事情は、日本とは比較にならないほど波乱万丈で、ジェットコースターのように激動する。その顕著な例が、盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏が「大逆転劇」で勝利した2