この数年間、この会社が直面した状況というのは、しゃれにならないぐらい「スリリング」なものだったのではないかと思う。テレビ局でいえばゴールデンタイムの放送を禁じられたようなというか、居酒屋が午後5時閉店を命じられたようなというか、そんな感じだろうか。単品経営が競争力の源泉と自他共に認める状況でいかにあの騒動の影響をしのいだか、といったあたりが語られていている。 もうひとつ興味深かったのが、このくだり。 いまの日本を覆っている安全と安心が一緒くたになった情緒的な議論には少し違和感があります。 いわずとしれた「例のあの問題」に関するコメントだ。この人、というかこの会社のスタンスは一貫してたから、こういう発言になるのは当然理解できる。この発言、特に「安全と安心が一緒くたになった情緒的な議論」というあたりは2つの意味で興味深いと思う。 1つめはこの主張そのままの意味。「安全」と「安心」はちがう、それ
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