筑摩書房 2008年11月 なんとも奇妙な本で、こういうタイトルになっていて橋本氏と内田氏の対談なのであるけれども、内田氏が幇間をして橋本氏をヨイショしているような本で、もっぱら論じられるのは橋本氏で、内田氏は蚊帳の外である。だいたい、橋本氏は内田氏のことをよく知らないらしい。レヴィナスって誰?、という感じで、ようするに橋本氏は難しいことはわからないひとなのである。 橋本氏はインテリではなくて、内田氏は典型的なインテリ、だから、最初から話がかみ合わない。ふたりはほぼ同じころに東大に入っている。すなわち全共闘世代なのだが、内田氏が典型的な全共闘世代であるのに対して、橋本氏はノンポリである。橋本氏が67年入学。内田氏は70年入学? わたくしが66年入学だから、橋本氏はわたくしよりは一学年下ということになるらしい。 二人して、自分の下の学年から(70年以降から)学生の雰囲気が変わったという。内田
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