アビームコンサルティング 製造・流通統括事業部 執行役員 プリンシパル IFRS Initiative リーダー 公認会計士 藤田 和弘 前々回と前回で,国際会計基準(IFRS)が必要とされる背景とグローバル・スタンダードとなっていく過程,そしてIFRSの会計基準としての特徴を説明してきました。 ここまでの連載でお分かりのように,個々の上場企業がIFRSを採用するか,しないかを議論する段階はもう過ぎています。いつからIFRSに取り組むのかという決断のタイミングが問題なのです。 発想の転換も必要です。新たな基準を導入する際には,「規則だから仕方なく対応する」「期限までになんとか対応できれば良い」「できれば規則に抵触しない最低限の取り組みにとどめたい」といった具合に,積極的に取り組もうという声は上がってきにくいものです。 しかし,規律のない自由が存在しないのと同様に,ルールのない競争はあり得ま
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