日曜日の深夜に、外山恒一と松本哉の出演したラジオを聴いた。テーマは「運動」という事で、社会運動の在り方における現在的な位相というものが、どういうものになっているのか、何処まで来ているのかを知る上で、決して啓蒙的とは言い難いとしても、かなり説明的には、ギリギリまでわかりやすいものになっていたと思う。 かつて、マルクスとエンゲルスは、1848年に発表された本の中でこう云った。万国の労働者よ団結せよ。左翼とはその時代に既に、社会システムの中では明瞭なものとして実在していたし、そこから一世紀半少しの時間を措いた今日に措いて、やはり左翼というのは、漠然とした実体として、そこで蠢き続けているメカニズムとは、その頃から別に、本質的には大差のないものではあるにせよ、それを説明するための論理の体系は、明らかに変更されているのだ。 社会運動といったとき、それを説明するのに最も変化を受けた論理構造とは、明らかに