平井玄の書評をネットで見つけて、少し自分自身、回想を思い巡らせてみた事柄がある。 「格差」の話に飽きた人のために この喰って寝て働いて、また喰って寝て書いて生殖して、怒りながら働いて、またまた喰って副作用に怯えながら働いて、寝る。こういうリアリティの中で考え抜くことが「肝」だとますます思うようになった。当たり前だけど。そして肝心の肝臓が悪くて酒飲めないんだけど。そうでなければ、この「透明な牢獄」を抜け出せないだろう。 でもー、いやだからこそ「格差」の話にはウンザリした。なぜなら、俺たちは「仕事」がしたいわけじゃない。「労働」がしたいわけじゃない。「会社」に入りたいわけじゃない。そんなものはみんな、結局「奴隷」になることだからだ。 金も……いやいや欲しいよ、金はねー。とりあえずそれがないと、食う物も寝る所もなくなるから。だから一番腹が立つCMは、あるメガバンク系カード会社のものだ。「お金で買