ヤクザに憧れるスポーツ選手や芸能人は多い。ヤクザも彼らを歓迎するが、それはただ友達になりたいわけではもちろんない。「極道」に足を踏み入れた清原は、もう戻って来られないかもしれない。 警察にタレ込んだ男 麻薬捜査のスペシャリストである警視庁組織対策5課が、東京都港区東麻布にある清原の自宅マンションに踏み込んだのは、午後8時頃だった。最上階の部屋を訪ねると、清原に令状を突きつけ、室内へ入る。リビングのテーブルに注射器とストローが置かれているのを確認。警視庁まで同行するよう、清原を促した。 「さしもの清原も、抵抗は無意味と悟ったんでしょう。おとなしく連行され、マンションの裏玄関に停められた警察車両に乗り込みました。組対5課は、注射器3本とストロー1本、そして黒ずんだパイプ1本を押収。覚醒剤は0・1グラムでした。これは3回分の使用量ですが、使いかけ。実際に清原が購入したのはもっと多かったはずです」