アベノミクスの現状分析、そして歴史に学びながらの今後の望ましいビジョンについて若田部さんの主張がわかりやすく整理されている。 経済政策の目標ー景気安定化、経済成長、所得再分配ーに応じて、今の日本の必要な政策を「三つのR」として表現している。それはリフレーション、リフォーム、所得再分配の英語のイニシャルである。 リフレーションの評価。ここ二四半期の経済成長率が鈍化しているのは懸念されるが、金融緩和に呼応して物価上昇。レジーム転換での期待インフレ率の上昇、円高シンドロームの終焉に至るか? など注目すべき段階。 リスク要因。1)日銀の2%2年以内という目標到達可能性への懸念、2)消費税増税の影響。政府と日銀の協働によるデフレ脱却へのコミットメント強化必要。 アベノミクスの「第三の矢」を批判的に検討。政府のやれるべきことに集中すべき。そのひとつとして政策イノベーションをあげる。論文では政策イノベー
![若田部昌澄「景気復活に不可欠な「新・アベノミクス」」in『Voice』五月号](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8412ecbb1f0c54fc3e6f404cc7f4a1d1cecd7d52/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Ft%2Ftanakahidetomi%2F20140505%2F20140505124203.png)