このブログを読んでいる人にどこまで伝わるかな?と疑問を持ちながら書くことがあります。例えば「世界的な書体デザイナーのフルティガーさん」と書いても、デザイン業界の人でない限りそれがどういうことなのかっていうスケール感がつかめないかもしれない。だいたいフルティガーさんってどういう書体をつくったか、どこが新しいのか、とかも。 まず、フルティガーさんの名前を不動のものにしたこの書体について、ちょっと解説です。 上の写真は現在のパリのシャルル・ド・ゴール空港です。この空港のサイン用書体として1968年から開発に着手、開発のコンセプトは「文字が矢印のように明快であること」でした。書体として一般向けに発売されたのは1976年です。識別性に優れていて、現在もいろんな空港で使われています。私の知っている限りでは、アムステルダム・スキポール空港、2008年の第5ターミナル開港にあわせてこの書体をアレンジして導
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