政府は21日、「第29回総合科学技術・イノベーション会議(議長・安倍晋三首相)」を開き、政府の研究開発投資額を来年度以降増額して2020年度には4兆4千億円にする方針を決めた。 政府は「日本再興戦略」の目標として、2020年度に国内総生産(GDP)600兆円達成を目指しており、科学技術イノベーションをそのけん引力と位置付けている。この日の会議では第5期科学技術基本計画最終年度となる20年度には対GDP比1%を目指すことを決めた。600兆円の1%は6兆円だが、補正予算や地方公共団体分を引くと4兆4千億円になる。政府の17年度の研究開発投資額(科学技術分野総予算)は3兆5千億円。目標額から逆算して予算増額は2018年度から3年度にわたって1年度3千億円ずつ上積みする。 同会議はこの日「官民研究開発投資拡大プログラムに係る研究開発投資ターゲット領域」として2018年度に①人工知能(AI)やIoT