日本でも今年4月に上映される英・豪合作映画『The Railway Man(邦題:レイルウェイ 運命の旅路)』が10日にロンドンで公開された。 先の大戦で旧日本軍の拷問を受けた英国人元戦争捕虜(POW)と憲兵隊の通訳として関わった日本人の再会と和解をテーマにした作品だ。 『英国王のスピーチ』でアカデミー主演男優賞のコリン・ファース、『めぐりあう時間たち』でアカデミー主演女優賞のニコール・キッドマン、『戦火の馬』の新星ジェレミー・アーヴァインが共演している。 元捕虜エリック・ロマックスさん(2012年10月に死去)の自伝に基づき取材を重ねて制作されただけに、旧日本軍憲兵隊による拷問シーンは直視できないほど残酷だった。 しかし、生きて帰った後も家族にも沈黙を続け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と復讐心に苛まれる元捕虜が苦悩するシーンは想像を絶するほど痛々しかった。 舞台は、旧日本軍が194