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2013年12月10日のブックマーク (1件)

  • ドストエフスキー文学に生涯かけた翻訳家、その数奇な半生を追う。

    ドストエフスキー文学と共に歩んだ一人の女性の、数奇な半生を追ったドキュメンタリー「ドストエフスキーと愛に生きる」が、2014年2月下旬より、渋谷アップリンク、シネマート六木ほか全国で順次公開される。 80歳を超える翻訳家スヴェトラーナ・ガイヤーの横には、華奢な姿に不似合いな重厚な装丁のが積まれている。「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」「悪霊」「未成年」「白痴」、言わずと知れたロシア文学の巨匠・ドストエフスキーの長編作品だ。それらを“五頭の象”と呼び、彼女は生涯をかけてドイツ語に訳した。 1923年ウクライナ・キエフで生まれ、スターリン政権下で少女時代を過ごし、ナチス占領下でドイツ軍の通訳として激動の時代を生き抜いた彼女は、なぜドストエフスキーを翻訳したのだろうか。高潔なる知性と独自の哲学を持って、ドストエフスキー文学の真の言葉を探す横顔には、戦争の記憶が深い皺となって刻まれている。

    ドストエフスキー文学に生涯かけた翻訳家、その数奇な半生を追う。