著者:トム・ガリー(教養学部附属教養教育開発機構 准教授) 翻訳家・辞書編集者。1957年米国カリフォルニア州生まれ。シカゴ大学で言語学と数学の両修士課程を卒業。1983年から日本に在住。2002~2005年、東京大学大学院理学系研究科化学専攻で「化学英語演習」(Academic English for Chemistry)を担当。現在、教養学部でALESSプログラムのマネージング・ディレクター。
私が日本人の英文を添削するときには,明らかな間違いだけでなく,英語として不自然な英文も直すようにしている。そのような英語らしくない英文は,ほとんどの場合,日本語の言い回しや文法の影響を受けて書かれている。今回は日本人が書く英文にしばしば見受けられる「日本語くさい英語」について考えてみよう。 主題と主語 次の文はその例である。 As for gases, their volume changes depending on the temperature. 気体は温度によって体積が変化する。 どこに日本語の影響があるかというと,文頭の「As for〜」である。文法上は間違いではないが,この表現の使用される頻度はネイティブが書いた英文よりも日本人が書いた英文,または和文の英訳文のほうがはるかに高い。これは,日本語と英語の間に根本的な違いがあるからである。 ここで言う日本語と英語の違いとは,何がセ
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嗅覚が優れた「線虫」という生物に、ヒトの尿のにおいをかがせて、がんを早期に発見する検査技術の実用化に成功したと東京のベンチャー企業が発表しました。これまでに行った臨床試験ではがんかどうかを高い精度で見分けられたということで、年明けから各地の医療機関で受けられるようにするとしています。 全国の大学や医療機関で臨床試験を行った結果、1滴の尿から、極めて早期のがんでもおよそ85%の確率で発見できたということで、17日、会社の代表が技術開発に対する助成金を出した福岡県を訪れて実用化に成功したと報告しました。 早ければ来年1月から各地の医療機関で1万円ほどを負担すれば検査を受けられるようにするということで、どこで受けられるかは今後、会社のウェブサイトで公開するとしています。 この検査では、がんかどうかは分かるとしていますが、がんの種類までは分からないということで、別の検診や検査で確認することが必要だ
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