参議院選の最重要の争点は、「老後生活をいかに保障するか?」であるべきだ。 ただし、そのために議論すべきは、「金融庁の報告が適切か否か?」ではない。また、「年金だけで老後生活ができるか?」でもない。 そうではなく、つぎの諸点だ。 (1)老後のための十分な資金を蓄積できるには実質賃金が伸びる必要があるが、そのためには、どのような経済政策が必要か? (2)いつまでも働ける条件を整備する必要があるが、具体的には何が必要か? (3)政府が財政検証で約束している将来の年金制度は、本当に実現できるのか?消費税増税をしなくても、それが実現できるのか?