ホーム 「やさしい日本語」は在留外国人にとって「やさしい」のか?, 永田高志 「やさしい日本語」は在留外国人にとって「やさしい」のか?|第2回 ‘Plain English’と「やさしい日本語」|永田高志 「やさしい日本語」のように、簡素化された言語は世界的に見て存在するのであろうか。私がよく接している英語を見てみると、古くはBasic English、今はPlain Englishという概念が出されている。外国人に対してわかりやすい言語というと、すぐに思い浮かぶのがイギリスの心理学者、言語学者のCharles Kay Ogden氏(チャールズ・ケイ・オグデン、1889年–1957年)によって提唱されたBasic Englishである。使用する単語を850語に限定し、規則に従った簡易化された文法を開発しているが、あくまで人工言語である。Basic Englishは国際共通語としての英語を、