あらゆる「本を読む人」にオススメ。 賢者のライフハックから原理的な選書眼まで、「読書」にまつわる愛と気づきがぎっしり詰まっている。古今東西に及ぶ史実、逸話、伝承、研究成果などを交えて語られた「読書の歴史」に類書は存在しない。隙のない全方位的展開でいながら、自らの思索と経験を語りつくしている。本書の評価は、「名著」がふさわしい。読んでも読みつくせないことへの畏怖と敬意を抱きながら、読むことに対する勇気を灯してくれるスゴ本。 マングウェルは「図書館 愛書家の楽園」を読んだだけだが、博覧強記が服着ているような猛者。生きてる人で比較すると、松岡正剛なみの読書家・愛書家・狂書家といっていい。そんな薀蓄大王が気張らずに語りかけてくれる。トピックが重層に張り巡らされているので、読み手の経験や年齢や嗜好に応じ、幾通りの出合いがある。わたし自身、再読のたびに発見があるだろう。だからここでは、今回の読みで出合
あなたは、「豊かさ」をどんなものさしではかりますか? お金を持っていることでしょうか。便利で、快適な暮らしを送ることでしょうか。 今まで世界では国の豊かさを測る指標として「GNP(国民総生産)」や「GDP(国内総生産)」などが使用され、どれだけ経済成長したかということが「豊かな国」と定義だと信じられてきました。この考え方はグローバリゼーションの波に乗って世界中に広がり、世界の様々な地域に「開発」という名の「消費社会」が流れ込みました。結果、便利で快適に生活できるなどの正の側面がある反面、負の側面ではコミュニティの伝統的な暮らしが崩壊し、かつてはそこにはなかったはずの「新たな貧困」が生まれるようになったことも事実です。本当の豊かさとはなにか?それを、今こそ考える時ではないでしょうか。 <幸せの経済学 あらすじ> -ラダックに迫る近代化の波 - 急速なスピードで世界的に広がった近代化の波は、3
調べものや図書館について何回か書いた。 もっともっとやさしいもの、初心者向けのものを書け、という声が寄せられた。 本当に調べものに困って、図書館で「遭難」しているような人は、たとえば *学術論文を読めと言われ、googleに「学術 論文」と入力して検索結果を見て途方にくれたり、 *文献リストをひとつずつ図書館のOPACに入力して、書籍しか見つけられずに「半分しか見つかりませんでした」と言ってきたり *見て歩ける棚にあるのが図書館にある本のすべてだと思っていたり する。そんな人に役立つように書け、というリクエストである。 辞書の引き方だとか図書館の使い方を学校で教えていない、教えるべきじゃないか、と書いてあるのを時々見かけるが、そう書く人が代わりに何か教えてくれる訳でもないらしい。 おせっかいな気がしていたが、そういうものを少し書いてみる。 取り上げるのは「読み書き」の一部であるから、「読み
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