「近代」は人類に人権をもたらし、産業革命で世界を発展し続けた。しかし「現代」は資本主義や民主主義に行き詰まりが見え、テクノロジーは人間性を奪う脅威として敵対視さえされている。ここから、どんな未来が描けるのか。その一つのルートが「デジタルネイチャー」、計数機群(コンピュータ)が自然と見分けがつかないほど発達し、人類を包み込む世界だ。本書「デジタルネイチャー」はそのマニフェストと言える。 デジタルネイチャーで、人類はクジラになる。汎神化したコンピュータ世界の中で個別的、超言語的なコミュニケーションが生まれる。想像もつかないけれど胸が踊る、不思議な感覚をくれる未来地図だ。 著者はメディアアーティストであり起業家であり研究者の落合陽一さん。前著「魔法の世紀」や「日本再興戦略」に比べると、平易さよりも包括性が際立つ一冊で、読みこなすには苦労する。しかし、断片をとらえるだけでも、読むべき価値がある一冊
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