見えない自由がほしくて、見えない銃をうちまくる -ネット上の貨幣としての認知にインフレーションは来るのか?- ■認知への欲求 十分に貧困から解放され、自分が自由だと感じられる社会において、ネット上の認知関係のやりとりは貨幣の意味を持つようになる。なぜなら、基本的な生存に対する欲求を満たされると、人間は元々認知を求める欲求をもっているから、次は認知を強く求めるようになる。ネット上で表現される自分に対する認知、信頼がネットにつながる人々の原動力になっているという仮説については既に述べた。ネット上での認知は、以下のような行動によって支払われ、受け取り手はその対価に満足する(あるいは不足を感じる)。 表1 ネット上の認知貨幣の例