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ブックマーク / hodge02.hatenablog.com (4)

  • デリダは何と言っているのか - HODGE'S PARROT

    『生きることを学ぶ、終に』で、ノエル・マメール市長による同性婚容認を「ためらわずに署名によって支持した」デリダが、同書でホロコースト否定論について何といっているか記しておきたい。 ジャン・ビルンバウム──この観点から(大学の無条件的自由に対する絶対的な要求)、ガス室の存在とショアーの現実性を否定する否定論者たちのケースをどのように考えるべきでしょう? ジャック・デリダ──あらゆる問いを提出する権利はあります。その上で、問いに応答する仕方が偽造や明らかに事実に反する断言を言い募ることであるなら、その挙措がもはやまっとうな知や批判的思考に属さないものであるなら、その場合には事情は違ってきます。それは能力欠如あるいは正当化されない道具化であって、その場合には制裁を受けることになります。出来ない生徒が制裁を課されるように。教授資格を持っているからといって、大学で何を言ってもよいということにはなりま

    デリダは何と言っているのか - HODGE'S PARROT
    massunnk
    massunnk 2008/12/04
    「しかし、原則として大学は、批判的討論が無条件的に開かれたままでなくてはならない唯一の場所であり続けています。それこそが、私が固執する遺産なのです」
  • 国家とは「軍事的捕食者」である 見えるものと見えないもの - HODGE'S PARROT

    森村進の『自由はどこまで可能か』でも強調してあったように、「課税」という私有財産権への侵害は、もっと深刻に「問題化」されるべきであるし、「権力分析」における最重要課題でもあるだろう。 問題は、なぜ、「私有財産権」が、「言論の自由」や「思想・信条の自由」と同レベルで語られないのかである。 最小国家を運営するための財源確保を課税に頼らなければならない場合、要請される税の形態は、何の例外も控除もない一定率の所得税もしくは消費税であろう(累進課税は、不平等、不公正、財産権の侵害である)。 萱野稔人の『国家とはなにか』にも、租税と国家の関係について考察されている部分がある。それによると、住民から租税というかたちで富を奪い、その富を暴力の組織化と蓄積のためにもちいることが国家の原型であるということだ。 税の徴収がまずあって、それが暴力の優位性を生じさせると考えることはできない。暴力の格差が税の徴収に先

    国家とは「軍事的捕食者」である 見えるものと見えないもの - HODGE'S PARROT
  • 眼差しは見られるのです 精神分析が群がる「少女」たち - HODGE'S PARROT

    aburaxさんという方が、 「ボーイズラブ」にはまる「少女」たち という記事で僕の「やおい」に関するエントリーを引用してトラックバックをくれたそうなので、そのエントリーをまとめておきたい。というのも「「やおい」は異性愛の症候である」が最近ブックマークされたが、これは、実は、続きもののエントリーの一部であって、「言いたいこと」はこれだけじゃないんだな、という気がするからだ(それと僕は「倒錯」という言葉は、「他人」に対して使う場合、それは「差別語」=人権侵害だと認識していることをあえて付け加えておきたい)。 以下にその関連エントリーをまとめて転載する。 ■異性愛の特権的シニフィアン、つまり異性愛(者)の喜劇=やおい 精神分析は何をしたというのか。何よりも、フロイトは何をしたというのか。小さい秘密を公のものとし、それを公然の秘密とする医学的手段《つまり、精神分析のオイディプス概念》を見いだすこ

    眼差しは見られるのです 精神分析が群がる「少女」たち - HODGE'S PARROT
  • 美のブラックボックスのゲーム - HODGE'S PARROT

    「エティックとイーミック」というエントリーでも触れた、矢向正人『音楽と美の言語ゲーム  ヴィトゲンシュタインから音楽の一般理論へ』(勁草書房)。 音楽と「その美」を、ウィトゲンシュタインの「言語ゲーム」を採用することによって、規定し直す。 なぜウィトゲンシュタインの理論が有効であるかというと、 美的体験を客観的に確証する方法はない。 そこにあるのは美的体験が行われているであろうと「推定される状況証拠」のみである。 著者が主張するのは、<美>とは、人々が音楽に対して「肯定的な振舞い」=「是認の身振り」によって産み出されるものである、ということだ。美とは、人々が、それを「美として信じる」ことによって「成立」している。美とは、実体的なものではなくて、「そこにはたらく効果」として想定できるにすぎないである。 第三章で矢向氏は「よい音楽」というものを考察する。音楽は美を志向している──すべての音楽

    美のブラックボックスのゲーム - HODGE'S PARROT
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