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ブックマーク / prebuddha.hatenablog.com (3)

  • 2007-07-01

    松岡正剛『千夜千冊(全8冊)』(求龍堂、2006)は、web版「松岡正剛の千夜千冊」を、再編集・加筆した大全集であるが、あまりの金額の高さ故敬遠している。いや、それよりも、松岡正剛その人がいまひとつ理解できないのだ。読書の守備範囲の広大さには驚くしかない。著者は、「編集工学」ということばに己を託している。全集版『千夜千冊』を購入・読破することなどとても叶わない。とすれば、最新刊『ちょっと気な千夜千冊 虎の巻』(求龍堂、2007)*1を読むことが、松岡正剛の世界の一端を伺うことになるといえよう。 松岡正剛千夜千冊 [ 松岡正剛 ] ジャンル: ・雑誌・コミック > 小説・エッセイ > 日小説 > 著者名・ま行ショップ: 楽天ブックス価格: 102,600円 読書とは「相互編集」だという松岡氏の見解は首肯できるし、一冊づつの読み方は面白いのだが、トータルとしてみると、博覧多識・博覧強記

    2007-07-01
  • 生き延びるためのラカン - 新・整腸亭日乗

    斎藤環『生き延びるためのラカン』(パジリコ, 2006.11)を読了。晶文社のHPに連載していた原稿に加筆したもので、著者によれば「日一わかりやすいラカン入門」とのこと。確かに、書を読めばラカンが提起している様々な問題が、現代社会で起きている現象を解読する手掛かりになる。 生き延びるためのラカン (木星叢書) 作者: 斎藤環出版社/メーカー: バジリコ発売日: 2006/11メディア: 単行購入: 15人 クリック: 162回この商品を含むブログ (175件) を見る 「欲望は、他者の欲望である」、このあまりに有名な言葉も、斎藤氏の説明で納得できてしまう。「自己」とは何かを明確に言表できない。 僕たちはけっして、自分という存在の根拠を手に入れることはできないのだ。/人間のあらゆる文化は、現実を言葉のシステムに置き換えること、すなわち「象徴界」を獲得することで、はじめて可能になったもの

    生き延びるためのラカン - 新・整腸亭日乗
  • 「性愛」格差論 - 新・整腸亭日乗

    斎藤環と酒井順子の対談、「おたく」と「負け犬」を代表する論客とエッセイストの対談となれば面白くないわけはない。抽象的な思考で語る斎藤環と、現実の些細な差異にこだわる酒井順子の対話は、通常では交差しないように見える。しかし、書を読むと、ある種知的な男女の関係とは異文化交流にほかならないことが、よく分かる内容になっている。たいへん勉強になった。 「性愛」格差論―萌えとモテの間で (中公新書ラクレ) 作者: 斎藤環,酒井順子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/05/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 44回この商品を含むブログ (117件) を見る 「おたく」や「負け犬」や「ヤンキー」などは、理解できるキーワードだが、「腐女子」は書ではじめて知った。女性は二人というコンビの行動(連帯)が可能だが、「おたく」系の男性は孤独だ。いま、格差社会といわれているけれど、「カル

    「性愛」格差論 - 新・整腸亭日乗
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