新党「日本維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)が、みんなの党との連携の是非を巡って揺れている。 衆院選を戦う上で同党の力が必要との考えである橋下氏に対し、9人の国会議員団(松野頼久代表)には、同党から移った上野宏史、桜内文城、小熊慎司の3参院議員がいて、しこりが残っているためだ。 両党は当初、衆院比例選での「統一名簿」を検討するなど蜜月関係にあった。その後、橋下氏が、みんなの党の事実上の解党・合流を求め、同党の渡辺代表が拒否し、党全体での交流は途絶えていた。しかし、各種世論調査で維新の会の失速が明らかになると、「東日本で強いみんなの党との選挙協力が必要」(維新の会幹部)との考えが再び強まった。橋下氏は「みんなの党とは第3極の一つの塊になり、有権者に選択肢を提示するのが本来のあり方」(4日)と強調、松井一郎幹事長(大阪府知事)はみんなの党の江田幹事長と接触。国会での統一会派結成案も浮上している