「弱小出版社突く中国 南京取り立て裁判の怪」 産経記事では固有名詞をぼかしていますが、カンパを募るのにその態度はちょっとどうかと思います。 訴えている「ある老中国人女性」とは夏淑琴氏で、訴えられている「日本人著者」とは松村俊夫氏、「疑問を呈した著書」というのは「「南京大虐殺」への大疑問」です。 この裁判は少し複雑な経緯があります。 元々は「「南京大虐殺」への大疑問」の著者である松村俊夫氏、「「南京虐殺」の徹底検証」の著者である東中野修道氏、そして両書籍の出版元である展転社が、この事件を起こしました。内容は、南京事件で日本兵に家族7人を殺された生存者・夏淑琴氏に対して、確たる根拠なくニセモノであると中傷するものでした。 一九三七年十二月十三日、大勢の日本兵が夏さんの家に乱入し、父親と大家さんを殺害しました。夏さんは姉や妹らと布団をかぶって隠れました。日本兵は、子どもたちをかばうように寝台に腰