自己都合で会社を辞めた若年者の約3割が、実は会社の都合が疑われる退職だった--。若者の労働問題に取り組むNPO(非営利組織)「POSSE」が実施したアンケートから、こんな結果が浮かんだ。 調査は、東京都内4カ所と京都市のハローワーク前で18~39歳の若年労働者を対象に実施、522人から回答を得た。離職した理由は69.9%が自己都合退職、19.3%が解雇--などだった。 自己都合退職の理由を尋ねると、「パワハラやセクハラ」(12.5%)や「雇い止め」(12.8%)、「長時間労働」(6.9%)、「賃金・残業代の不払い」(4%)など、会社都合になりうる理由が計36.2%にも上った。逆に、自己都合とみられる「他にやりたい仕事がある」は7.5%、「やりたくない仕事」は7.2%にとどまった。離職後の生活(複数回答)は「貯金で対応」が206人でトップ。「雇用保険」が191人、「親・家族に頼る」が97