まあこれについては何度も言ってきたんで詳しくは書かないけれど。 神話の尊重,大いに結構。だがそれはそれが神話という「物語」であると認知されている限りにおいて,また少なくとも国内の先住民族の神話をも同様に尊重する限りにおいて,だ。 神話に学問的価値はない? そんなのは当たり前だ。だがそれは,ご先祖様がどのように世界を認識していたか,ということを物語るひとつの遺産だ。神武天皇は学問的には実在が怪しい(つーかいるわけがねぇ),しかし神話上では実在する,そういうことでいいじゃないか。教科書に載せて何の問題がある? ただし,これは他の民族(アイヌ,沖縄)のそれも同様に尊重されている限りにおいて通用する言説だ。現行の「建国記念日」は,日本は単一民族国家であるとの誤った前提のもとに祝われている。ゆえに僕は,建国記念日の存在を批判する。