【ワシントン共同】2010年末にニュージーランド沿岸に打ち上げられて死んだ2頭の小型クジラが、これまで骨の標本でしか確認されていない極めて珍しい種だと分かったと、ニュージーランドの研究チームが6日付の米科学誌に発表した。 見つかったのは体長5・3メートルの母親と3・5メートルの子どものペア。当初は別の種と考えられたが、DNA解析の結果、トランプのスペード形に似た歯を持つバハモンドオウギハクジラと判明した。このクジラの標本は1872年に見つかった下顎の骨と、1950年代に見つかった2個の頭骨しか存在しない。 確認例が少ないことに、チームは「深海に潜るため」としている。