「お湯を沸かす商売なので、ダイレクトに影響が出ますよね」。東京都杉並区のJR高円寺駅近くで、1933年創業の銭湯「小杉湯」を切り盛りする3代目の平松佑介さん(42)は、ため息をついた。湯を沸かすボイラーの燃料費は、新型コロナウイルス禍からの景気回復による世界的エネルギー需要の高まりを受け昨年10月から上昇。今年に入り、ロシアのウクライナ侵攻や記録的な円安を受け、値上がりは加速した。 燃料費に電気代を足した今年3月の経費は昨年同月に比べ6割、50万円の増加。入浴料は大人1人480円だから1カ月に1000人余りお客を増やすか、大幅な値上げをしなければ追い付かない計算だ。ただ、入浴料は「物価統制令」という法律で都道府県ごとに上限が決められており、単純に価格転嫁できない。 4月には2代目が始めたフェースタオルの無料貸し出しをやめ、20円の有料化に踏み切った。「手ぶらで気軽に来てほしい」という小杉湯
新型コロナウイルス対策の持続化給付金や家賃支援給付金の対象から性風俗事業者を除外したのは、憲法の法の下の平等に反するなどとして、関西地方でデリバリーヘルス(派遣型風俗店)を営む会社が国などに給付金や慰謝料など計446万円の支払いを求めた訴訟の判決で、東京地裁(岡田幸人裁判長)は30日、合憲と判断し、原告側の請求を棄却した。(奥村圭吾) ソープランドやラブホテルなどの性風俗事業者を除外するコロナ給付金の規定が差別に当たるかどうかが争われた。災害時の公的支援などでも性風俗事業者は対象外で、除外することの違憲性を巡る司法判断は初めてとみられる。原告側は即日控訴した。 判決は「性行為などは極めて親密かつ特殊な関係性の中、非公然と行われるべきだという道義観念を国民の大多数が共有している」とし、性風俗業はこの観念に反すると指摘。風営法上も異なる取り扱いがされており「給付対象から除外することは合理的理由
第1志望の高校でなかったことも影響したのかもしれない。中3の夏、得意の水泳で体育の内申点を上積みするつもりだったが、コロナ対策で中止。内申点は上がらず、「コロナのせいで」と不満が残った。「最初から後ろ向きな気持ちで入学し、悪循環になった」 現在は通信制高校に編入。毎日、学習支援施設「高卒支援会」に通って、授業のサポートを受ける。だが不登校の間に夜中までゲームをするなど生活リズムが乱れ、今も時々寝坊をするなど影響は残る。「落ちるとこまで落ちた。これ以上悪くならない」と自らに言い聞かせて日々を過ごす。
1000本近い樹木伐採の可能性がある明治神宮外苑地区の再開発について、小池百合子知事をはじめ東京都は「新たな植樹などで緑は増える」と繰り返し説明している。樹齢100年級の巨木が切られ、代わりに植えるのは若木のため、木の本数は増えてもボリュームは減り、緑の質は大きく変わる。記録的な猛暑が続く中、「ヒートアイランドは強まって外苑の気温は上昇する」などと専門家からは反発する声が上がる。(森本智之) 明治神宮外苑の樹木伐採 新宿区都市計画審議会の資料によると、再開発エリアの約1900本のうち約900本を伐採。新たに1000本近くを植え、合計樹木は1972本となる。伐採する樹木の大半は外苑の創建時に植えたとみられ、文化的、歴史的価値の観点などから「新たに植えても代えは利かない」との批判が起きた。東京都の環境影響評価の資料によると、計画地内に新たにつくられる緑地の面積の62%は屋上緑化(高さ2メー
同性婚と憲法改正を絡めるのは、古い家族観に囚われた人の“為にする議論”──山添さんのことは、LGBTQ+関連のイベントや、デモなどで以前からよくお見かけしています。こうした問題に関心をもたれたきっかけは何ですか? 山添拓:2016年、東京レインボープライドに初めて行ったんですよ。ちょうど参院選への出馬を決めた頃のことで、周囲からも性的マイノリティの問題について知っておくべきだから、と勧められたのがきっかけです。それで、行ってみたらすごく楽しかった。心の壁を感じない、フラットな空間だなと思いました。パレードをしていても、渋谷の街の空気がとてもあたたかくて。 ──沿道から声援が聞こえたり、手を振ってくれる人もいますしね。 山添:私たち日本共産党もデモやパレードをしますけど、それと比べると周囲の反応があたたかいな、と(笑)。盛り上がりというか、その熱量に感動しましたね。 ──山添さんは弁護士でも
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