村上隆マンガ道場 やっぱ岡崎京子“River's Edge”in CUTIE3月号でしょう。しかもこの回は不吉なvol.13。田島カンナが公団っぽい住宅街の広場でいきなり燃えているシーン。これは大友克洋の『童夢』でのビル群をエッちゃん&チョウさんらが飛行するカット以来の大ショーゲキ&大収穫。マンガでしかできない表現なのに、映画を観ているみたいに、しかも、音までがもれ出し、その音は極端にミニマルになり、まさしくスーパーな美術作品を観ている時のような絶対0度的な判断停止状態。人が燃えている…パチパチ。このシーンは久々にマンガの臨界点の外周を1mm動かしたと言えます。岡崎氏本人はマンガ文法の“技術”としてこのシーンを入れたのだろうか。それとも、描いている時のグルーブ感を優先したのだろうか。マンガは詩となり文章となり音となり、そして全部となって全部で消える。一瞬で!こんな表現、選ばれし天才にしか出