音楽家・佐久間正英さんの「音楽家が音楽を諦める時」という記事と、漫画家・佐藤秀峰さんの「漫画家が漫画を諦める時」という二つの記事を読んで、創作の世界に押し寄せる予算圧縮の並はもはや止めようがないことを実感しています。 映画の世界もまったく似たようなものです。もしかすると、著作権というモノをガッツリ会社に握られている分、音楽や漫画よりも状況は酷いかもしれません。まあ、どっちが酷いかなどという夢のない話をしても仕方ないことなので、二つの記事に倣って、数字で考えてみたいと思います。 ぼくは映画監督・脚本家として確定申告をしている身ですが、映画監督は本来映画を監督する人物であり、脚本家とは全くの同一ではないです。しかし、現実問題として、脚本も書かなければやっていけないという事情もあり、ぼくが書き、ぼくが撮るというスタイルを、この10年で確立してきました。 ぼくを取り巻く10年の環境変化を思い出しつ