■吹き荒れたゲソピン旋風 8月の漫画界の一大イベントといえばもちろんコミケ。というわけでイベントレポートを……といきたいところなんだけど、筆者は行ってません。ごめんなさい。 で、話はまったく変わるが、7〜8月の漫画界をひそかに席巻していたキャラクターがある。イカのような身体で裃を着用、歯茎から血を流しているヘンテコな生物(?)だ。「コミックビーム」(エンターブレイン)9月号の上野顕太郎「夜は千の眼を持つ」では「ゲソピンくん」という名前で呼ばれていた。 漫画雑誌だけでなくSPA!、テレビブロスなど一般誌まで含めて、さまざまな雑誌、多数の作家の作品にお話の脈絡と関係なしにさりげなく登場していたので、気づいた人は「これはなんだ?」と思っていたかもしれない。作家サイドからの説明もなく、謎に包まれた存在だった。 インターネットでもいろいろと話題になっていて、「ゲソピンくん(仮)目撃情報」などという情