インフルエンザの記録的な流行を追い風に、塩野義製薬の「ゾフルーザ」が急速に売り上げを伸ばす。一方でゾフルーザが効きにくい「耐性ウイルス」も出現し、医師の間では懸念が指摘され始めた。好調な売り上げを来シーズンも維持するには、安全性の検証と情報開示が欠かせない。 「新薬では副作用や有害事象が発売後に判明することがある。ゾフルーザの普及スピードは速すぎるのではないか」。東京北医療センターでインフルエンザ診療にあたる南郷栄秀氏は懸念する。「手軽さばかりが強調され、安全性に関する議論が不十分になっている」 今シーズン、インフルエンザは日本全国に蔓延した。国立感染症研究所によると過去10年で最大の流行を記録したという。これを追い風に売り上げを伸ばしているのが、塩野義製薬が発売したインフルエンザ治療薬の「ゾフルーザ」だ。「1回飲むだけで効く」という手軽さから、処方を希望する患者が後を絶たない。「ゾフルー
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