フィンランド、ヘルシンキ。デザインや福祉国家としてのイメージが強いこの都市に、欧州随一のサイバーセキュリティサービスを提供する会社がある。 WithSecure社(旧F-Sucure)は1988年の創業以来拡大を続け、現在は日本でも富士通やSHARP等数々の大企業と提携するグローバル企業だ。ウィルス・ハッキング対策だけでなく、包括的なコンサルティングも多岐にわたり提供するWithSecure社で、30年以上ネット犯罪の現場を目撃してきたのが現CRO(主席研究員)ミッコ・ヒッポネン氏。TEDトークにもしばしば登壇するサイバーセキュリティ界の世界的権威である同氏が今、日本企業に伝えたいこととは。 現代ネット社会におけるセキュリティ脅威 「銀行強盗」という言葉、最近はめっきり聞かなくなりましたよね。フィンランドで最後に起きた銀行強盗は約12年前で、それ以来物理的な銀行強盗は起きていません。銀行の
![「スマートならば脆弱である」サイバーセキュリティの権威が日本企業に伝えたいこと | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a61f095c8e108391ff9dc8e0e144a33bf74637ff/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages.forbesjapan.com%2Fmedia%2Farticle%2F52343%2Fimages%2Fmain_image_5234341a9b2d4f7387537491cd647ab7eb434.jpg)